１７９話 楓華の涙 ページ4
楓華side
沙友理ちゃんのお母さんの事件について警察に行った。
初めは門前払いされたけど、私は粘った。
...待っててね、沙友理ちゃん。
今、私のお父さんにも情報を求めてるから。
必ず救い出すから──
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紬｢なかなか見つからないものですね...｣
美澪｢ほんとに...
どこからどう見ても偽装には見えないよ...？｣
楓華｢でも、沙友理ちゃんはやってないよ！｣
悔しくて、視界がぼける。
あ、だめ。
ここで私が泣くのはお門違いだもん。
楓華｢...！｣
私の頭の上に重みを感じる。
...高遠さんの手だ。
丞｢綾薙、泣け。
もし紬がこうなれば俺も泣くからな。｣
紬｢丞.....｣
あれ、私より月岡さんの方が泣きそう...？
丞｢思ってること、全部言え。｣
...高遠さん.....
楓華｢ぅ.....っ、ごめんねぇ、沙友理ちゃん〜〜〜！｣
舞台で染み付いた発生のせいで大きな声で泣いてしまう。
近所迷惑になるから泣きたくなかったの！
楓華｢ふぇ.....っ、今すぐにでも助けたいのに〜〜｣
わんわん泣いた。
年下もいるのに。
男の人もいるのに。
まるで沙友理ちゃんみたいに気心知れた仲間の前で泣くみたいに。
涙は止まらない。
どうしても、助けたいから。
沙友理ちゃんは、私の一生に一度の大切な人・友人部門で殿堂入りしたんだから！
そんな相手を見捨てるなんて、バカのすることじゃない。
絶対に、助け出してあげるから。
昔、沙友理ちゃんがずっとしてくれてたみたいに。
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作者名：エリー | 作成日時：2018年5月31日 5時
