続・俺とあなたの手探りデイズ【A3!】 (ページ3)

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１７８話記憶喪失の裏ページ3

いづみside

沙友理ちゃんのスマホが見つかった。

幼馴染愛あふれる見つけ方だった。

まずはトーク。

友人とのたわいのない会話。

ここにはなさそう。

続いて写真。

最新のところには...

美澪｢ひゃ！｣

泉｢な...なにこれ！！｣

人の指と、血。

血文字？

イチノセサユミ

それから、階段の下から撮ったと思われる、遠ざかる女の人の写真。

楓華｢沙友理ちゃん、大事なことはメモにまとめる習性がありました。｣

なるほど。

メモを開ける。

最新のメモに、こう書いていた。

母様が私を階段から突き落とした。
あの目は私を殺そうとしている。
私は一旦空き家に隠れているわ。
今頃私がまだ生きていることがバレているはず。
私は最後までこれを握りしめています。
パスワードを開けれるのは、ふーこだけよね。
ふーこ、見てる？
明日日本に一時帰国するって聞いた。
もしも開けられたならこれを警察に突き出して。
私がもし死んでいたなら、犯人は母様。

.....っ。

楓華｢許せない...｣

つまり、沙友理ちゃんは加害者じゃなく、被害者...

紬｢警察に向かいましょう。｣

東｢待って。｣

え？

東｢これじゃ、沙友理ちゃんの母を殺していない証拠にはならないんじゃないかな。｣

たしかに...

それとこれとは話が別だ。

ことり｢あの...｣

いづみ｢どうしたの？｣

ことり｢母様は...

きっと、病気だったんです...

その証拠が掴めれば...｣

楓華｢だけど、どうして病気が殺人だと思われてるの？

死因とかは.....｣

紬｢もしかしたら...

一ノ瀬さんのお母様は死に際も一ノ瀬さんが絡んでるように見せかけたんじゃないでしょうか。｣

どうやって？

って聞こうとしたけど。

楓華｢私、警察に行ってきます。

昔の捜査資料を見せてもらいます！｣

走り始めたら、もう止まらない。