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188話 最高のキャスト ページ13

いづみside


ことり「運命は、二人の幼なじみが出会う瞬間から回り始めていた...」


初めのことりちゃんの語り。


うん、バッチリ!


元々高い声だから響きやすいのもあるのかな。


楓華「あ、カレン、おはよう!」


沙友理「おはよう。」


何気ない挨拶。


それを軽々やってのけるのは実は難しいこと。


客1「あれ、これってほんとに劇場...?」


客2「目の前でほんとにあるみたい...」


それくらい、二人の演技はナチュラル。


客の目を引きつけた。


すごいよ、二人とも!


楓華「ユリナちゃんの具合はどうなの?」


沙友理「今は落ち着いてる。」


楓華「そう...よかった。」


“妹”に合わせたセリフも完璧だし...


お客さんものってる。


やっぱりこの二人は天才だ。


後は、残りの三人が見劣りしないか。


それがこの劇の最重要ポイント。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

美澪「ふ〜、お腹すいたな〜

ね〜ね〜ソフラ、あんたみたいな人いないの〜?」


泉「知らないわよ、メル。

そういうのは自分で早く探しなさいよ。
もうすぐ私のも切れるんでしょう。」


大人気女優・ソフラは悪魔・メルに魂を売ってブレイクした。


しかしそのことは誰も知らない。


それも仕方の無いことだ。


誰もがソフラの才能を疑わない。


悪魔の存在は、ただの伝説として伝わっているからだ。


客2「ね、あの悪魔の子可愛くない?

目が青いよ!?」


客1「髪も金髪だし...

もしかして、ハーフ!?」


よし、美澪ちゃんはメルにピッタリはまってる!


客1「それにあの女優役も濃いメイクがあってて綺麗!」


客2「ほんとに!

この組綺麗な顔揃ってるね!」


よしよし、メイクも東さんに任せてよかった!


まさかこのあと、メイク兼役者がくることは知らないけど。


美澪「ん...?

向こうのほ〜に強〜い感情を感じるなぁ〜?」


泉「ま、いるかもね。

この輝くパリの隅っこはドロドロだもの。」

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作者名:エリー | 作成日時:2018年5月31日 5時

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