１７６話 認めた真実 ページ1
いづみside
沙友理ちゃんが連れていかれた時、叫んだ。
『待ってよ、お姉ちゃん──！！』
みんなで円になって座る。
楓華｢やっぱり、沙友理ちゃんの...？｣
泉｢どうして隠してたの？｣
美澪｢隠し事は、よくない！｣
ことりちゃんはさらに黙る。
ただ、泣きじゃくるだけ。
ことり｢ことり.....っ、沙友理、お姉ちゃんの...いもうと...っ｣
やっぱり認めた...
楓華｢そっか...
私は、お姉ちゃんの味方だからね。
お姉ちゃん、そんな逮捕されるようなことは絶対にしてないもんね！｣
ことり｢ｺｸｺｸｯ｣
楓華ちゃんの言葉に促されて、話は次第に沙友理ちゃんの件に移り変わってゆく。
楓華｢私が海外に行っちゃったからずっとそばで見ていられなかったんだ...｣
責任を感じる楓華ちゃん。
泉｢まぁまぁ...
とりあえず、まだ容疑、だから。｣
つまり。
まだ助けられる。
みんなも沙友理ちゃんを信じてる。
ことり｢.....たすけて。｣
いづみ｢え？｣
ことり｢お姉ちゃんを...たすけて.....っ｣
それは、ことりちゃんの初めてのお願いだった。
とても切実に願っている。
ただ一人、大切な家族のことを。
楓華｢うん、助けたい。
私は、沙友理ちゃんの笑顔を取り戻したい。｣
楓華ちゃんも思ってる。
たった一人の幼馴染のこと。
泉｢助けましょう。｣
美澪｢うん、だって、沙友理さんはね。｣
みんな、願ってる。
誰にも変えがたい、大切な仲間のこと。
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作者名：エリー | 作成日時：2018年5月31日 5時
