＊「主人公が手首を凄く深く切って、私なんか生きてる価値ない、と言ってみたら…2」 ページ31
芥川龍之介
「…何を云ってる。“自分が価値ある人間”か等と決めるのは己ではない。」
____他者が決める事だ
と、彼は優しい目で貴女を見つめてきます。
「…だからあまり気にするな」
そう云って彼は貴女の髪を優しく撫でてくれます。
中原中也
「…A。」
いつもより１オクターブ低い声で貴女に囁きます。
「…御前は自分が嫌いか？」
貴女が
“何、云ってるの…？”
と、彼の方を向くと
彼は少し怒った表情で貴女に云います。
「価値があるだ何てなァ…」
“俺にだって判んねェんだよ”
でもな…
「Aが本当に悩んでるンだったら、俺が助けてやるよ」
そう云って彼は貴女の髪を掬い、首に接吻します。
森鴎外
「…君は本当にいけない子だよ…全く」
“少しは私の身にもなって呉れ”
そう云い乍、彼は貴女の腕を手当てしてくれます。
「…自分に価値があるか何て、自分では判らないものだよ？」
彼はどこか遠くを見る様な。そんな表情で呟きます。
「…でも少なくとも私は君を必要な価値のある人間だと思っている」
彼の言葉を聞いた貴女は
ﾎﾟﾀﾘ。
一粒の涙を溢すのでした。
「…泣かないで呉れ。私はいつだってAの味方だから。…辛いことがあったら遠慮なく吐き出して良いのだよ」
そう彼は涙に濡れた貴女の頬に接吻をします。
＊─＊─＊─＊─＊─＊─＊─＊─＊
紫弦様、リクエスト有り難う御座いました。
遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
今回のリクエストを頂いた時、私自身のことに置き換えて書かせて頂こうと思いました。
正直に申し上げますと、私自身、「価値がある人間」だとは思っておらず、寧ろ「ない人間」だと常に思ってきました。
死にたいと思う事もあります。
実際、自分を傷付けています。(リスカはしてませんよ)
こんな自分居なくなった方が皆喜ぶよね…と自己嫌悪に陥ります。
もう生きていたくないと思います。
けれど産まれてきてしまった…。
生まれたからには、生きなければ為らない。
そう思いました。
現在を生きているのが辛いと思う人が世の中には沢山います。
けれど、少しでも私の書いた小説を読んで
「貴方は一人なんかじゃないんだよ」
と伝えられたら幸いです。
下らない私事を失礼致しました。
『現在を生きている方々に幸あらん事を』
七海@月と星ーー君と幸福な世界
＊モコモコ様リクエスト「文豪と温泉旅行に行ってみたら…」→←＊「主人公が手首を凄く深く切って、私なんか生きてる価値ない、と言ってみたら…」
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七海@月と星−−君と幸福な世界(プロフ) - 黒バイさん» 有り難う御座います。そう言って頂けて何よりです。リクエスト有り難う御座いました。 (2018年11月26日 7時) (
レス) id: 94153de35f (このIDを非表示/違反報告)
七海@月と星−−君と幸福な世界(プロフ) - マイさん» 楽しんで頂けたのなら良かったです。応援有り難う御座います。 (2018年11月26日 7時) (レス) id: 94153de35f (このIDを非表示/違反報告)
黒バイ(プロフ) - 有難う御座いました。自分からリクエスをしたにも関わらず傷ついた文豪たちを見て心が痛くなりました。これからも応援しています。 (2018年11月26日 6時) (レス) id: bfca25752a (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - リクありがとうございました！！スゴく良かったです！！これからも頑張ってください！！ (2018年11月26日 0時) (レス) id: 503aa2dbd1 (このIDを非表示/違反報告)
七海@月と星−−君と幸福な世界(プロフ) - ノンさん» 有り難う御座います…！多分、今日中には続編に行ける筈…なので、その時またリクエストがありましたらどうぞ遠慮なくして下さいませ (2018年11月25日 18時) (レス) id: 94153de35f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七海@月と星−−君と幸福な世界 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nanamikinn3/
作成日時：2018年8月23日 9時
