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壱。 ページ1







『始まり。そして___、終わりは告げられる』











「………面倒だなぁ、凄く。」





襟衣(シャツ)に袖を通し、首布(ネクタイ)を締める。




締め終えたら、朝食(甘味物)を摂り、報道(ニュース)に目を通す。




『臨時速報です。先程___連続放火魔が逃亡との事、近隣に住む方々は警戒を怠らぬ様___』



報道に目を通したが良いものの、興味が湧かず、電源を落とす。



落とした刹那、鳴り響く。



洋袴(ズボン)を見れば____、携帯電話が鳴り響いていたらしく、(ランプ)が灯火をあげていた。




「……如何かしたかい?」


『___如何かしたかい?…じゃねぇ!何時まで待たせりゃ気が済むんだよッ!』




怒声、嫌悪。それらを纏めて形容したかの様な、声が鼓膜を包み込む。



「……そうだなぁ、中也君の背が今よりも縮む位迄、かな。」




____待機させるのだとしたら。




『………矢っ張り、苛つく野郎だな。手前』


「ふふっ、そうかい?…それは光栄な事柄だね」



『_____重力操作してやろうかァ?』




"重力操作"と云う語彙を聞いて、体躯(たいく)が過剰な程に反応を見せていく。



だが、必死に耐え、抑え込み。




平然と応える訳なのであった。





「……それは遠慮して措こうかなぁ、折角だけれど、ね…?」



『……そうかよ、まァ、別に良いけどな?…準備出来たら来いよ』




「……嗚呼、うん。…了解。」




平然と応えた後、下へと通じる路へ足を運ばせる用意をし___。





「………今日も、頑張って来るから、さ。」






____力を貸して呉れたら、嬉しいなぁ…。








そっと、祈る様な声色で呟き、外へと飛び出した。









弐。→



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月華 - 七海ちゃん、ごめんね。こちらにメッセージします。事情により、明後日まで来れません。明後日になったら必ず来るので、待っててください。 (2021年1月18日 13時) (レス) id: cbd5fcf97e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:晴幸 | 作成日時:2020年9月17日 11時

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