迷子のわけ 01 ページ39
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「ふぅん…八乙女光、ねぇ…」
青年が井戸を使っている間に
森の動物たちに素性を聞いた知念は
軽く肩をすくめました
「末っ子なのに継承権一位ってことは
けっこう優秀なのか…」
動物たちの話に寄れば
彼は南にある王国の王子さまでした
現国王は病がちで
政務の大半を青年が任されており
民からは親しみのある王子として大人気
思いもよらない発想で
斬新な政策を打つ、と言うことで
“閃きの天才”なんてふたつ名もあるとか…
「天才、ねぇ…」
ぜんぜんそうは見えないけど、と
さりげなく失礼なことを考えながら
お湯を沸かします
「ああそれとも上の子供が
あんまりにもダメダメとか？」
ありえそー、と笑う知念に
動物たちは苦笑い
こんなに愛らしい顔立ちなのに
彼はけっこう毒舌なのです
コンコン！
「おじゃましまーす！」
ノックのすぐあと
青年はさっぱりした顔で
部屋へと入ってきました
どうやら馬を洗うついでに
自分も顔を洗ったみたいです
「カイバも井戸もありがとう。
キラ太郎、すっごく喜んでたよ。」
「キラ太郎？」
「うん、俺の馬。
走るとたてがみがキラキラなんだ。」
「……あそ。」
へんなネーミングセンス…
てかあの馬、たぶんメスだと思うけど？
「まぁいいや。
いま食事作ってるから座ってて。」
「ありがと。
ねぇキミ、ここで独り暮らし？」
まぁね、なんて軽く答えながら
知念は考えを巡らせます
あんま賢そうには見えないけど
一応は未来の王さま候補なんだよな…
だとすれば恩売って
将来しっかり儲けさせてもらお
「わ、おいしそー！
いっただっきまーす！」
テーブルに並べた料理を
毒味もさせずにパクパクし始めた青年に
知念は内心呆れ気味
警戒心うっす！
「で、なんでこんなとこで迷ってたの？
ここってキミの居たガイナからだと
シュプーデル戻るなら逆方向だけど。」
「え？そーなの？
てかなんで俺がガイナから来たって
知ってるの？」
それはもちろん
動物たちから聞いたからです
でもそれを教える気がない知念は
曖昧に笑って誤魔化しました
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ぐるぐる(プロフ) - はぁぁぁ…山田くん幸せになれてよかった！大貴と一緒ならこれから先幸せに暮らせますよね？？残されて王様が心配です…続きにハラハラドキドキがたまりません！ (2019年10月8日 7時) (
レス) id: b11125461f (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - tomo0614qpさん» うんうんうん、ひかいのはお似合いなのです！夢と希望とロマンと萌えがたっぷり！いーよねぇ、ひかいの…ハッ！うっとりしすぎた…すいません！次もよろしくです！ (2019年9月23日 8時) (レス) id: b35b5df26e (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - けーままさん» へっへー、かわいいカップルですよねー♪ひかいの大好きなので、二人には速くイチャイチャしてほしいです。つぎは４章、よろしくー！ (2019年9月23日 8時) (レス) id: b35b5df26e (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - みるみるみるきーさん» 最近ゆといの推しのひと、多いねぇ。でもあたしはひかいのなのさっ。時代に逆らってでも推しカプを書くぞ！(笑) (2019年9月23日 8時) (レス) id: b35b5df26e (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - shootingstarhapさん» 予想当たりましたかー！よかったです♪そして第４章が出来上がりましたので、お時間ある時見にきてくださいね。よろしくー！ (2019年9月23日 8時) (レス) id: b35b5df26e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/isut/ano/
作成日時：2016年10月15日 6時
