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「涼介…！」
泣き崩れたお妃さまを求めて
青年の手のひらが鏡を叩きます
「お願いだ涼介！
ここへ…僕の、側へ…！」
歩み寄り、抱き締めることのできない彼の
精一杯の叫び
それを聞いたお妃さまは
涙に濡れた顔をゆっくりあげます
「大貴…いいの…？
俺は…俺はあんなことを…」
「だからなんなんだ！
どんなに罪深くてもキミは美しい…！」
ああ、と、お妃さまは吐息を漏らしました
自分は間違えているけれど
それでも間違っていなかった
この世界で最も美しい自分は
今、彼に愛されている
「大貴…っ！」
再び鏡にすがり付いたお妃さまに
伝わったのはガラスの冷たさ
愛する人との交わりを阻むそれは
けれども幼い頃から感じ続けた
懐かしい温度です
「涼介…涼介、涼介…」
「大貴…俺はっ……俺、は…」
純粋な幼子を殺めたことは
決して拭い去れない大きな罪です
その罪から
そして罪を償うための
重い罰から逃げるつもりは
お妃さまにはありません
それでも
地獄の底へと落ちていくまでに
僅かな時間が残っています
「大貴…俺、どうしても…」
「うん…うんっ…」
青年は
ガラスを挟んで愛する人を抱きしめました
触れることはできなくとも
彼にできるすべての心で
「キミは誰より美しい…
僕は今のキミを…
そして過去のキミも未来のキミも…」
愛している
その思いを込めて
青年はお妃さまを見つめました
「だい…き…」
魔法使いの青年の瞳
唯一独占したかったそれが
自分だけを見つめている
その事に
お妃さまは震えながら目を閉じます
ごめんなさい…
藪くん、いのちゃん、圭人
許して貰えないのはわかってる
本当に、ごめんなさい…
でも俺は、この瞳が欲しかった
罪の深さに怯え
それでも尚わがままに望んだ
ひとつきりの願いがようやく叶った
それを悔やむことなど
どうしてもできない
「大貴…」
「涼介…」
互いを呼び合い
ガラス越しに手のひらを重ね
そして青年が
お妃さまの涙に濡れた頬に口付けた
＿＿＿＿＿その時でした
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ぐるぐる(プロフ) - はぁぁぁ…山田くん幸せになれてよかった！大貴と一緒ならこれから先幸せに暮らせますよね？？残されて王様が心配です…続きにハラハラドキドキがたまりません！ (2019年10月8日 7時) (
レス) id: b11125461f (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - tomo0614qpさん» うんうんうん、ひかいのはお似合いなのです！夢と希望とロマンと萌えがたっぷり！いーよねぇ、ひかいの…ハッ！うっとりしすぎた…すいません！次もよろしくです！ (2019年9月23日 8時) (レス) id: b35b5df26e (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - けーままさん» へっへー、かわいいカップルですよねー♪ひかいの大好きなので、二人には速くイチャイチャしてほしいです。つぎは４章、よろしくー！ (2019年9月23日 8時) (レス) id: b35b5df26e (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - みるみるみるきーさん» 最近ゆといの推しのひと、多いねぇ。でもあたしはひかいのなのさっ。時代に逆らってでも推しカプを書くぞ！(笑) (2019年9月23日 8時) (レス) id: b35b5df26e (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - shootingstarhapさん» 予想当たりましたかー！よかったです♪そして第４章が出来上がりましたので、お時間ある時見にきてくださいね。よろしくー！ (2019年9月23日 8時) (レス) id: b35b5df26e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/isut/ano/
作成日時：2016年10月15日 6時
