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「あ、そーだ。
あとトマトのために
畑も作らないと……ん？」
“王宮のお庭で農業しよーぜ大作戦”
について王子がさらに掘り下げようとした時
急にお部屋の外が騒がしくなりました
ドタバタと何人もの足音と
なにやら怒鳴り合う声が聞こえます
「なんの騒ぎだ？」
「光くん、姫を奥に。」
「わかった。」
高木くんが眉をひそめ
裕翔くんが警戒もあらわに
腰に差した剣の柄に手をかけ
王子は姫を優しく抱き締めます
そして白雪姫も
その声に耳を澄ませました
「だから……なん＿＿ってば！」
「ですが…っ、から…！」
「いいか……けって……しょ！」
廊下から響く声はよく聞き取れません
けれど確実に近づいていて
そしてその声のひとつに
姫がピクリと肩を揺らしました
「あの声…」
「えっ？いのちゃん？」
「ひかる！ねぇ離して！
俺っ、早く行かなきゃ！」
「ちょ、どこへっていや待っ…
暴れないでいのちゃんっ。」
優しく、でもしっかりと
姫を守ろうと抱きしめていた王子の腕の中で
子猫のようにジタバタもがき始める姿は
それはそれはかわいらしいです
けど今は見とれてる場合じゃないぞ
と、王子は姫を抱く腕に力を込めます
「どうしたの落ち着いて。」
「あんっ！はなしてぇ！」
飛び出した“あんっ”の声に
一瞬腰砕けになった王子(と他二名)でしたが
そんな場合じゃありません
もし外に居るのが賊ならば
何はなくとも姫だけは守らないと！
「いのちゃんっ！大丈夫だから！
怖いかもしれないけど落ち着い…」
「違うよ怖くないよ！
だってあれ知念の声だもん！」
へ？ちねん？
ちねんってだれでしたっけ？
と、考えてしまったせいで
ほんの少しだけ弛んだ王子の腕から
姫が飛びだします
そしてそれとほぼ同時に
部屋の扉が大きく開きました
「ええいうるさいっはなしてよ！
この指輪つけてれば国中どこでも
フリーパスだって言われてるんだから！」
「いやしかしそちらは奥方さまのっ！」
「知念！やっぱり知念だぁー！」
「あっ！いのちゃんいたぁあああ！」
ダダダッ！と駆け寄り
ムギュウ！と抱き合った姫ともう一人を
「…てかあの子供ナニモノだ？」
「あっ！知念久しぶり〜！」
「え？なんなんだこれ…」
高木くん、王子、そして裕翔くんは
三者三様のお顔で眺めたのでした
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うべちゃん - 初めましてこんにちは！ お話が面白くて、純情な可愛いいのちゃんに悶えながらも癒されています｡笑 更新が待ち遠しく､ワクワクしながら待っています。(*´ `*) (2019年11月14日 5時) (
レス) id: e9c81599ff (このIDを非表示/違反報告)
けーまま(プロフ) - 薮くんの親心に自分を重ね涙涙…。のはずが、いのちゃんの天然発言にえー！！でした笑 (2019年11月3日 16時) (レス) id: ec2812ad48 (このIDを非表示/違反報告)
musicmans5962(プロフ) - わぁ元気になられたんですね！よかったです（＾∇＾）やぶぅさん帝王ぷっりいいですね。うふふそれにしてもいのちゃん姫本当無垢で天然で可愛い！皆んな大好きなんて言われたらもうメロメロですよね。 (2019年11月3日 16時) (レス) id: 65437c10de (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - 読みました(^^)昨日運動会終えて一気に体調崩してストレス溜まっていましたが、らなさんのお話し読んで楽しめました(^^)いつもありがとうございますm(_ _)mまたお話し楽しみに待っています！ (2019年11月3日 13時) (レス) id: 841a63da71 (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - Nayuさん» 高木くんの活躍、少なめですみません…でもけっこうイイとこで動いてますよね、宰相補佐。今後も頑張って欲しいです。お熱はすっかり下がりまして元気です。お星さまはお一人さま一回ですが、お気持ち嬉しい！第７章公開の暁にはまた押してくださいね。 (2019年11月3日 11時) (レス) id: b35b5df26e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/isut/ano/
作成日時：2019年10月18日 20時
