02 ページ10
・
ボフッ！と爆発しそうな勢いで
赤さを増した王子を見て
裕翔くんが目を丸くします
「なに光くんってば
また姫とキスしてなかったわけー！？」
「ほっぺにはしてるよ！
でも口にするキスは特別なキスじゃん！
だから結婚式の時まで取ってあるの！」
いっやぁああ！
ピュアです！
今どきどこの世界に
“結婚するまでキスしない”なんて
そんなカップルいるんでしょう！
「ある意味すごいな…光くん…」
「いやなんか俺、申し訳なくなってきた…」
ん？と高木くんが隣を見ると
裕翔くんはいかにもばつが悪そうです
「なんで裕翔がそんな顔するんだよ。
光くんのことからかい始めたのは俺だぞ。」
「あ、いやその件じゃなく…」
「？？
じゃあなんか他にあるわけ？」
「いやそんなことは…」
歯切れの悪い裕翔くんのその心情は
皆さんならおわかりですよね
王子が大切に
キスすら我慢して大切にしてる姫
その姫のお胸を
目一杯モミモミしちゃったわけですから
裕翔くんからしたら
いたたまれない気持ちになるのも当然でした
とは言え(繰り返しになりますが)
そのおかげで姫の生存を確認できたのです
つまり結果オーライです
そーゆーことにしておきましょう
「ま、いいよ。その件は後で話そう。
それより今はキスだろ、きーす！」
「だから結婚式までしないって…！」
「今どきそんなの流行らないって！
ほらほらやっちゃえよ。な？」
「な？じゃなーい！絶対しないっ！
しないったらしないー！」
「なんでだよ。
したら白雪姫ずっと寝たきりか？
可哀想じゃないか？それ。」
「うぅ…それ言わないでよぉ…」
「じゃあしちゃいなって。ほらほら。」
「〜〜〜っ！
初キッスは特別だから
記念日まで取っておきたかったのにぃ！」
高木くんの押しに負けて
王子がついに姫を抱きあげました
それにしても今までキスはしなかった理由が
“初キッスは特別だから”って光くん
どこまでピュアなんでしょうか
「いのちゃん…」
じーっと見つめて吐息をもらし
じわじわ顔を近付けます
「初めてのキスなのに
こんな風でごめんね…でも…」
大事にするからね…と囁いて
目を閉じてそっと唇を重ねます
チュッ…
柔らかな感触を確かめてから
ゆっくり口付けを解いて
王子は目を開けました
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 784人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぐるぐる(プロフ) - ひめ様お目覚め〜！初夜にしてテクニックを爆発させる光王子…(o´艸`)キャー！！ステキ！！甘々な新婚生活になるんでしょうか？続きが楽しみです！ (2019年11月1日 7時) (
レス) id: b11125461f (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - shootingstarhapさん» いつもありがとうございます。これからの展開はどーなるかわかりませんが、飽きちゃったぁ…とか言われないように頑張ります！第６章もよろしくです♪ (2019年10月18日 20時) (レス) id: b35b5df26e (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - tomo0614qpさん» 無事移行できました！ちねねと姫の抱擁シーンも第６章に移植して、続き書いてますんで読みに来てください。親知らず抜くの辛いですよね…お熱とか出ませんでしたか？お大事に！ (2019年10月18日 20時) (レス) id: b35b5df26e (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - やっと知念さんに会えましたね！嬉しいです！(^-^)これからどんな展開になるのか本当いつも楽しみです！(^^)v (2019年10月16日 20時) (レス) id: 29c1b2b83b (このIDを非表示/違反報告)
tomo0614qp(プロフ) - 知念ちゃん、出てきたー(о´∀`о)親知らずを抜いてぐったりな私ですが、知念ちゃん&いのちゃんの包容にほっこり( *´艸｀)移行、楽しみにしてまーす♪ (2019年10月16日 17時) (レス) id: d2dcac1833 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/isut/ano/
作成日時：2019年10月8日 18時
