Puppy Boo〜kouta.Y〜

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白くて細い、小娘の首

そこにひとつだけ
俺の付けた赤い花びら





「お前が逃げないように…
ここに首輪を…」





喉元をそっと撫でると
小娘はふんわりと笑顔になった





「そんなのいらないよ。
むしろあなたに、首輪をつけたい…」





俺の手の甲に自分の手を乗せて
指先を絡めてくる






「部長…好き…」







絡む指から伝わる愛情

互いを繋ぐ甘い鎖






「ばぁか…
こんなときに『部長』ってなナイだろ…？」





唇を寄せて
言葉を待った






「大好き…宏太…」


「俺もだよ…A…」






もぉ小娘じゃない

お前は俺の『Puppy Boo(ｶﾜｲｲ仔犬)』




首輪の替わりに手を繋いで
ずっとどこにも行かせない






「逃げるなよ？」


「逃げないよ…」






重なった唇は柔らかで甘くて…





「くふっ…宏太ぁ…」





慣れないキスは必死だし
俺を呼ぶ声は蕩けすぎてて
その甘さで俺まで溶かされそうだ





こりゃ週末がたのしみだぜ、なぁ？









Ｆｉｎ






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