Puppy Boo〜kouta.Y〜

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思わずポカンと見下ろした俺の顔を見て
キョトンと首をかしげる
可愛い小娘





「どうか…した？」


「どうもこうも…お前、処女か？」





ぼわっと火を噴くように赤くなった顔を見れば
答えは明らかだった





「に、26で処女で悪いっ？」


「いや、悪くねぇってか嬉しいが…
なんでだ？」





今どき、結婚まで処女でいたいとか
そんな夢見てたのか？




「しょうがないでしょっ！
大学までは勉強に夢中だったし
会社に入ってからはずっと片想いで…！」


「…片想い？」





まてよ？
それは、あれか？





「お前…ずっと俺に惚れてたのか？」


「ッ…そ、そーよっ！」





悔しそうに俺を睨んでくる
その瞳のフチは真っ赤だった





「好きなヒトの役に立ちたくて…
恋人にはなれなくても
せめて仕事で必要とされたくて…」


「そんで…総合職…」






こいつ、あれだ

まさに仔犬だ





愛する主人を一度決めたら
真っ直ぐな瞳でその一人だけを見つめ続ける

時には命すらかけて尽くす
真の愛情






「首輪…つけとくか…」


「はい？」





ないとは思う

これだけ惚れられて
それを疑うのは馬鹿げてるとも思うが…








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