僕たちからキミヘ〜JUMP名曲恋物語〜パート1

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肩を並べて夜道を歩く

話題はなんでもよくって
ただ二人でいられることが嬉しい





「そーいえばね、来週上司が変わるの。」


「へー。セクハラ野郎、ついにクビ？」





入社当初からヤキモキさせられてきた
イヤミなくせに女好きのクソ上司

愚痴は山ほど聞いてきたし
その度にムカついてた

だから俺にとっても、これは朗報だ





「子会社に出向だって。つまりは左遷だね。」


「ははっ、めでたいね。」




俺が笑うと彼女も笑う

大人ぶってる俺と
少しだけ童顔で、歳より幼く見える彼女は
はたから見たら恋人同士に見えるかもしれない





「んでね、今度の上司がイケメンって噂で…」


「おーい、また顔で選ばないよーにね？
男は中身が大切なんだよ？」


「わかってるわよ。
てかだいじょーぶ！妻帯者だもん。」


「ならいいけどさ…」





ふくれる彼女のほっぺたに
触れてみたい衝動を抑え込んだ

かわりに俺は言葉を紡ぐ




「ねーちゃんは俺の大事な人なんだから
安っぽい男なんか相手にするなよ。」




好きだとは言えないから
そのかわりに、これだけ




「妻帯者なんかもっての他だ。
そんなの相手にするくらいなら俺にしな。」


「あっはは！
慧くんにはもっとかわいーい女の子が
たくさんいるでしょ？」





わかってないね

俺はあなたに巡り逢った六歳のあの頃から…





「そっちはキョーミない。」


「ヘンな子だね。モテるのに…」





ヘンじゃないよ

ただキミのことを愛してるだけ





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