ふたつの決意とひとつの決断 01 ページ6
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ー side 高木 ー
「もぉ知らないっ！こーたのばかっ！」
涙声で叫んだ知念が
ドアを押し開け楽屋を出ていく
「知念！」
追いかけようと立ち上がった俺の手首を
伊野尾くんが強く掴んだ
「なにす…」
「俺は誰の味方もしないからな。」
大きな瞳に見つめられて
思わずたじろいだ
ふわふわした微笑みばかりの彼なのに…
「…わかってる。」
泣いてる知念を追いかけたい
早く慰めてあげたい
だけどこれだけは伝えなくちゃ
「応援してくれ、だなんて
甘えたことを言うつもりはないよ。」
知念は伊野尾くんに心酔してる
あのコの憧れと尊敬を一身に受ける
この人が味方につけば
俺は藪くんに勝てるだろう
けど…
「当然だろ。
そんなヌルい考えしてる奴に
アイツを任せられるもんか。」
「うん、そうだよね。
俺もそう思うから、後押しはいらない。」
まだたったの14歳
なのにこれから
知念は大人の世界で生きていかなきゃならない
咲き始めたばかりの小さな花を
守り、育てられる強さがなければ
あのコを抱きしめる資格なんかない
「あきらめたくないから、戦う。
なにもしないでいたら後悔するから。」
「……そっか。」
彼らしい微笑みのあと
痛いくらい強く捕まれてた手首が解放された
“行けよ”って
伊野尾くんの目が言ってる
「ありがとう。」
追いかけることを
止めないでくれてありがとう
俺の気持ちを
認めてくれてありがとう
「あ、ひとつ訂正。」
「えっ？」
親指を立ててドアを指し
伊野尾くんは右側の眉をあげる
「俺はアレの味方。
だからあんまり、泣かせないでね。」
照れ臭そうなその顔は
なんだかお兄ちゃんぽくて…
「おっけ。努力する。」
「頼むな。」
ひとつうなずいてきびすを返し
今度こそ俺は
知念を追いかけて走り出した
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らな(プロフ) - えりささん» 最終的にはハッピーになる予定ですが、紆余曲折がないとつまんないでしょ？(笑)つか男の子同士の恋なんだから“好きだ”“僕も”なんて簡単にはいきません。Sなえりささんにも楽しんでもらえるように頑張りまーす！ (2017年8月18日 15時) (
レス) id: 532a8b6179 (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - kkmamaさん» こんにちは。ゆーやんはイイ男ですよぉ。優しくクールなナイスガイで、恋人にするならあたしは彼がいーです！(と言いつつ、あたしは山担・笑)そんな彼を泣かせてまでの選択ですから、二人には幸せになってほしいな。てか、なる予定です。今後もよろしくお願いします！ (2017年8月18日 15時) (レス) id: 532a8b6179 (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - とらさん» コメントありがとうございます。かわいいちねねとそれに翻弄されるやぶぅが大好きなので、このお話を書くのは楽しいです。これからも色々ありますが、とらさんにも楽しんでいただけるように頑張りますね。 (2017年8月18日 15時) (レス) id: 532a8b6179 (このIDを非表示/違反報告)
えりさ(プロフ) - かわい〜♪あら、まだﾊｯﾋﾟｰｴﾝﾄﾞじゃないんですね。楽しみ♪（私はドSなんでしょうか）らなさんのペースで、お待ちしておりますm(__)m (2017年8月12日 9時) (レス) id: 9fe576a59c (このIDを非表示/違反報告)
kkmama(プロフ) - らなさん、こんばんは。私は知念くんが好きなのですが、このお話ではゆーやんがたまらないです!!まだまだ波乱がありそうな…更新楽しみにしてます!!コメントから元気ならなさんが感じられて安心しました。まだまだ暑い日が続きますのでお身体ご自愛くださいませ。 (2017年8月10日 21時) (レス) id: 66e864ee80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/isut/ano/
作成日時：2017年3月25日 11時
