JUMP短編集〜十人十色の恋レシピ 5〜

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「ねぇA。
俺、この先10年でも20年でも
キミを写し続けたい。」


「え？」


「大好きなAと
キミと俺によく似てる子供たちの笑顔を
ずっとアルバムに残したいんだ。」


「裕翔…！」





なんて素敵なプロポーズ

嬉しくて泣いちゃいそうだよ！






「返事は？」


「そんなの！
あたしの顔を見ればわかるでしょ！」






あたしの声に
裕翔が切るシャッターの音が被る





「あなたが好き！」





思いっきり叫んだらシャッター音が止まった







「……ヤバい…その顔は、写せない…」


「？」





カメラを下ろした裕翔は真っ赤になって
砂浜にしゃがみこんだ






「どーして？」






ちょっとはしゃぎすぎた？

もしかして、ブスだったかな？



不安になったあたしを裕翔が抱きしめる






「いまのA、可愛すぎて…
写真に撮って誰かに見られるの、やだ。
その顔は俺だけの宝物にさせて…？」



「…ぅん。」




裕翔の言葉が恥ずかしくて…
でもとっても幸せで


あたしは彼の背中に手を回して
あたたかい胸に顔を寄せた






・



END



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《中島くんから一言》



俺さ、これからもずっとキミを撮り続けるよ

おばさんになったAも
おばあちゃんになったAも…ずーっと



え？
恥ずかしい？



んなこと言わないでよ

俺だってそのときはおじいちゃんだ
きっとヨボヨボのしわくちゃ



でもそれでも、Aは俺のこと
『大好き』って言ってくれるって信じてる



信じて…いいよね？







約束の証しに、お星さま押して♪








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