JUMP短編集〜十人十色の恋レシピ 5〜

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いちゃいちゃから始まった
優しくて濃厚な時間は甘く過ぎて
あたしたちはベッドの中

心地よい気だるさに包まれて
眠気が忍び寄ってくる






「A…寝たの…？」





光の優しい声は聞こえてるのに
眠気に負けて答えられない




「…A…？」





光はあたしの髪の毛を手櫛ですいて
それからクスッて笑った





「あのね…ナイショだよ…？」




なにが…？




「『Aがいるといい詩が浮かぶ』
って言ったけど…ほんとはさ、
『Aがいないとなにも浮かばない』んだ…」




え…？




「キミが隣にいないと
俺の頭はキミの名前でいっぱいで…
他の言葉なんてひとつも思い付かないの…」




ひかる…




「大好きだ…
ずっとずっと一緒にいたいから結婚しよ…？」





あ…うそ、なんでこんな…とき、に…





「俺が一人前になったらちゃんと言うから…
それまで待っててね…」








あたしが眠ってると思い込んでて
光はこっそりプロポーズ



ずるいよぉ！

あたしの答えなんか
もぉとっくに決まってるんだそ！？



目を覚ましてそう言ってあげたかったのに
睡魔はあたしを容赦なく
眠りの中に引きずり込んでいった






・



END



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《光くんから一言》



聞こえてたの！？


………忘れてくれない？

そのうちもっとかっこよくてロマンチックで
Aが感動して泣いちゃうような
素敵な台詞でプロポーズするから



ね？

今回のはノーカン！

オーケー？



……うん
そしたらなかったことに(笑)




あ！

でもいっこだけ聞かせて欲しいな




俺のこと好き？



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