JUMP短編集〜十人十色の恋レシピ 5〜

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自分がなんだか情けなくて
ため息が出そうになってたら…





「あのさ…
ちょっと恥ずかしいこと言ってもいい？」


「……？」






首をかしげたあたしに、彼が優しく笑う






「どんなに足を引っ張ってもいいよ。
その分俺がAの手を引いてあげる。」


「…え？」


「もちろん俺が
Aの足を引っ張ることもあるよ。
そのときはAが俺の手を引いてくれる…？」






ドキドキする


なんか、“支えあって行こうね”って
言われたみたい…






「…ぅん…がんばる……」





うなずいたら、裕翔はにっこり笑った






「頑張らなくていーよ。
一生続くんだから、もっと自然に…ね？」


「一生？」


「うん。俺とAは
この先一生つないだ手を離さない。
そーゆー約束を、して…くれる…？」


「裕翔…それって…」





やっと気づいた

これ、プロポーズだ！



じーんときちゃって何も言えなくなってたら
彼がそぉっとあたしの肩を抱いた






「まさか断るなんて言わないよね…？」







あたしもそぉっと彼に寄り添う

重なるぬくもりがうれしくて、幸せで…






「…言わない…言えない…
だってあたし…あなたが好き…」






裕翔の手のひらがあたしの頬を包んで
そおっと近づく二人のシルエット






「俺もだよ…A…」






夕暮れの遊園地で
あたしたちは約束のキスを交わした






・



END



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《裕翔くんより一言》



なんかさ、頼られるのって嬉しいんだ

でもさ、俺もまだまだなトコあるから
キミに頼りたくなっちゃう


だからお互いに思いあって
助け合っていこうね！





あ、さっそく頼っちゃっていい？

…お星さま、よろしく！



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