転校 ページ26
あの大事件が起こって2日後、私は退院した。
「Aッ」
病院を出てすぐ両親が破顔しながら私を抱きしめた。
ぶっちゃけるとこの2日間は事情聴取のために使われたと言ってもいいほど、ずうっと警察の人とつまらない話ばかりしていて、面会も出来なかった両親の顔を久しぶりに見ると安心した。
その翌日、私は三穂と雄英の校長に呼び出された。
「まあ、そうなるよなぁ」
「他校で事件に巻き込まれたのなんて、私らぐらいだしね」
三穂は眠そうに欠伸をして、頭を掻いた。
雄英のことを考えて、会見で頭を下げる相澤先生達が脳裏をよぎった。
「…いま、雄英って、ヤバイ状況だよね」
「…だろうね、生徒巻き込んじゃってんだもん、学校の責任になっちゃうよ」
先生は何にも悪くないのに、と、三穂は目を細めて唇を尖らせた。
私も三穂と同感だった。
「三穂」
「何ですか〜」
「私、ヒーローになる」
三穂は目を見開いて、それから楽しげに笑った。
「Aなら、絶対良いヒーローになれるよ」
「おっ珍しく素直に褒めたな」
「わたしゃあいつも素直だ」
「かもねえ」
ー雄英ー
「いきなり呼び出して悪かったね！こちらも忙しくて、中々時間を取れなくてさ！」
「いえ、こちらこそお忙しい中ありがとうございます」
2人で頭を下げると、根津校長は良い子達だね、と微笑んだ。鼠は微笑む、帰ったらメモっておこう。
「それで、話って…」
「…君たち…特に雨宮さん、君には本当に悪いことをしたと思う」
そんな事ないです、そう言おうと思ったが、それもなんだか違うような気がして、私は否定も肯定も出来なかった。
三穂も俯いて一点を見つめていた。
「これから、君たちが敵に狙われないという保証は出来ない。それは、わかるかい」
「はい」
「一般の高校をそれに巻き込むわけにはいかない…君たちには雄英に転入してもらいたいと、思ってね」
「！」
「すぐにとは言わない。家に帰ってゆっくりご両親と話し合いなさい」
ひたすらに申し訳なかった。失態を犯したのは私だったのに、気をつかってもらったことが。
気付いたら私は立ち上がっていた。
「先生！！」
呆気にとられる根津校長の顔を真っ直ぐ見据えて、私は叫んだ。
「私は…、ヒーローになります！！」
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玲音 - 可愛いかよっ…ｳﾞｯ(心肺停止) (2018年7月9日 2時) (
レス) id: 89de5cc263 (このIDを非表示/違反報告)
山田中 - 紫苑さん» そうですよね、やっぱりお風呂って言えばluckyスケベですよね。縁はないんですけどね。好きです。 (2018年7月8日 14時) (レス) id: 516ccbe87e (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - セコム轟っょぃ。洸太くんこっち落ちてきたってことは…お察しですよね(ﾆﾔﾆﾔ (2018年7月8日 3時) (レス) id: 3603310884 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木美妃(プロフ) - 山田中さん» はい。更新楽しみに待ってます。 (2018年5月12日 8時) (レス) id: 20aecf2dbb (このIDを非表示/違反報告)
山田中 - 鈴木美妃さん» ありがとうございます！とても励みになります…嬉しいです。最近忙しくてなかなか更新できなかったのですが頑張りますね！ (2018年5月12日 8時) (レス) id: 24db06f8bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山田中 | 作成日時：2018年5月3日 23時
