職場体験 ページ31
「いつまで悶えてるんだ」
「…親にも、ぶたれたこと、無いから…」
三穂が頭をさすりながらそう答えるが、相澤先生はもう聞いていないようだ。
だってもうこっちを見てすらいないからね、メンタル死ぬわ。
三穂の。
「…で、あのぅ、なんのお話で…？」
ひっそりと泣き出した三穂の背中をさすりながら、恐る恐る聞いてみると、相澤先生から2枚の紙が手渡された。
１つは私ので、もう片方は三穂のだ。
三穂が泣き止む様子がないので、私は仕方なくそれに目を通す。
「…？職場体験？」
なんだそりゃ、と首をかしげると、相澤先生は微かに頷いて口を開いた。
「…ああ、実際はもう終わっているんだがな」
「てことは、合宿前にあったんですね」
今度は深く頷いた相澤先生はさらに続ける。
「お前らはまだここに来て直ぐだからな…他のと同じ課題をこなすのは難しいだろ。だから特別に、ってことだ。最低限の事はそれまでに教えるが、ここでちまちま演習するよりか、間近でヒーローの活躍を見て色々吸収してくる方が早いからな。真面目にやれよ」
「ひえ、スパルタ…」
わあ、相澤先生良い笑顔ですね！なんで？
私もだんだん泣きたくなってきたよ。
「先生！」
…しおれる私とは打って変わって、だんだんと元気になってきた三穂は本当に何なんだろう。
「なんだ」
「それって、行くヒーロー事務所決まってるんですか！」
目をキラキラさせて手をあげる三穂って本当何なんだろう。さっきの涙どこ行ったんだよ。
「…許可さえあれば、どこでも良いって話だが」
「へえ…」
随分優遇されてるな、と思ったが、多分私らを巻き込んでしまったことの謝礼でもあるんだろうな、と途中で気付いて、俯く。
でも、三穂は全くそういうの気にしないんで、
「じゃあ、わたし、ホークスのとこが良いです！」
とか、なんとかって言ってましたけど。
誰だよ。
取り残された私には、最早会話に入る隙間など残されてはいなかったのであった_______
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玲音 - 可愛いかよっ…ｳﾞｯ(心肺停止) (2018年7月9日 2時) (
レス) id: 89de5cc263 (このIDを非表示/違反報告)
山田中 - 紫苑さん» そうですよね、やっぱりお風呂って言えばluckyスケベですよね。縁はないんですけどね。好きです。 (2018年7月8日 14時) (レス) id: 516ccbe87e (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - セコム轟っょぃ。洸太くんこっち落ちてきたってことは…お察しですよね(ﾆﾔﾆﾔ (2018年7月8日 3時) (レス) id: 3603310884 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木美妃(プロフ) - 山田中さん» はい。更新楽しみに待ってます。 (2018年5月12日 8時) (レス) id: 20aecf2dbb (このIDを非表示/違反報告)
山田中 - 鈴木美妃さん» ありがとうございます！とても励みになります…嬉しいです。最近忙しくてなかなか更新できなかったのですが頑張りますね！ (2018年5月12日 8時) (レス) id: 24db06f8bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山田中 | 作成日時：2018年5月3日 23時
