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夏休みはお兄ちゃんの家に居候するのはお決まり。
理由は2つ。
1つは美香と佳代に会わないように。
長期間の休みなのにそこでもお金を要求されたらどうにもならないし、
それに、いじめられている普段の生活から逃げてたいから…。
2つめはお兄ちゃんと少しでも一緒にいたいから。
私にとってお兄ちゃんは頼ることが出来る唯一の存在だから、。
仕事で家を出るのは朝早いし、帰ってくる時間もいつも遅い。
それでも一緒にいたいって、思うから。
…電気代が浮くからっていう理由は誰にも内緒。
.
ｷｰﾝ ｺｰﾝ ｶｰﾝ ｺｰﾝ
…ｻﾞﾜｻﾞﾜ
やっと終わった…。
長い終業式も終えていつものように1人歩いていた。
美香「A〜！」
「、、あ、美香っ」
美香「Aは夏休み何すんの？？」
「あの、お兄ちゃんの所にずっといるよ、」
美香「、ふーん。こっちいないんだ。ざんねん。」
「、っ、ごめんね」
お兄ちゃんの家、ここから電車で20分のところなんだけど、。
美香「まぁまた夏休み明けに、ね！分かってるよね？夏休み中は何もしないんだから用意できるよね？｣
「あ……う、ん、っ」
美香「はーい、許可いただきました〜！じゃ。」
あぁぁ……………。
…夏休みの間だけでも2人のことは忘れよう。
.
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作者名：ろっくん | 作成日時：2017年10月21日 21時
