24（安田side） ページ24
24(安田side)
「私、両親いないんです。」
衝撃やった。
大切に育ててもらってるんやろなって感じの子やったから…。
「祖父母も私がまだ小さい時、2人とも病気で今はもういないです。
両親は交通事故にあっちゃって。私が小学3年生の時に…っ。
だから親戚とかの付き合いはほとんどなくて、8歳上の兄と、2人で生活してました。」
安田「……っ」
「それで私が中学生になったと同時に、兄は芸能界に入って、。」
安田「芸能人、？」
「はい、。…そんな中、中学2年生のとき、誘拐されて。その時無理矢理、キスされちゃって。
もうファーストキスなんて忘れてました…っ(笑)」
安田「そんな……っ」
「それでも、兄は芸能界にいたから、あまり事件のことは公にしたくなっくて、」
なんかもう、…なんて声かけたらええんか分からんかった。
「お兄ちゃん優しくて、いつも電話くれるんです。仕事で忙しいのに。疲れてるはずなのに…。でも私、
………いじめられてるんです、」
安田「え……っ？」
「なんでかわかんないですけど、なんか一部の人に私の兄が芸能界の人だって知られてて、
お金、？…たくさん持ってるって思われちゃってるんです。
……っダサいですよねっ、(笑)分かってるんです。ほんとに情けなくて…抵抗も出来ない、みじめな自分が嫌になるんです……っ」
安田「……ダサない。」
「へ…？」
安田「ダサなんかない。誰よりも強い。誰よりもいろんなことに耐えてる。今まで頑張ってきたんやろ、？せやから、1つもダサないよ。」
「〜〜〜っっ…ふえぇ……っ」(ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…)
安田「、大丈夫、？」
そっとかけよって、頭をなでた。
俺より小さくて、涙なんか、勇気出してしゃべってくれたんか、少し震えとった。
安田「携帯ある、？」
こくりと小さくうなずき、そっと携帯を渡してくれた。
安田「……はいっ。俺の連絡先入れてるから、もしなんかあったら連絡ちょうだい？もし迷惑やったら消してもええから。一人で悩んだらあかんで？ほな、俺行くな？」
ありがとうございますってお辞儀した頭にポンポンっとして戻ってった。
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作者名：ろっくん | 作成日時：2017年10月21日 21時
