能ある鷹は彼女を隠す【usss】

仕掛けられた罠が20個 ページ21

蘭目線

七珠父「何だと？！七珠が番交渉した」

蘭「そうです」

七珠父「あの男共が七珠を…………」

お嬢を取り戻そうと必死だった

蘭「(それはそうだよな、だって、お嬢を玩具としか見てない)」

きっと、"良い父親"と言われたいんだろう

七珠母「七珠があんなにとろい子だとは思わなかったわ」

ほら、今だってお嬢の悪口言ってる

蘭「(いい加減にして欲しい………)」

毎日、毎日、お嬢の悪口を聞かせれてるこっちの身にもなって？

蘭「奥様…お嬢は玩具じゃないです」

七珠母「口答えするの？」

蘭「まぁ、ここをクビになってもお嬢があちらに来ていいと言ってるので………あっ、勿論浦田様達に許可は貰ってますよ」

安心してくださいと私は捨て台詞を吐き、その場を離れた

七珠父「蘭までも……………」

七珠母「あら、今更かしら？」

蘭「(今更過ぎるでしょ)」

本当はαに産まれて欲しかったんだろう、きっと私にお嬢の面倒を見させていたのは、育児が面倒くさいから

蘭「身勝手な親だ………」

私は2人が見えない所で睨んだ

蘭「もう、どうにでもなってしまえ………お嬢が居ない家はつまらない」

お嬢は私の命の恩人だ

蘭「あの時の事思い出すなぁ」






.



それはまだ私が門番だった頃

蘭「ここはそこで、それはあっちに、」

私に門番の仕事だけではなく、屋敷の仕事までやらされていた

蘭「(なんで、私がこんな事されないといけないの)」

「蘭さん、ちょっと来て貰っていい？」

私を呼んだのは、同じ同僚の文さんだ

蘭「何でしょう？」

文「正直言って蘭………あんたがウザイ」

蘭「そうですか」

ウザイなんで言われたら、心が痛む……私だって人間だ

文「クビにしてあげるわ」

蘭「や、やめてください！」

文「そうよね、貴方住む所がないもの」

親は幼い頃"コイツら"の主人に殺された

蘭「それだけは嫌です！」

文「うるさいわね、黙ってクビにされなさい」

文さんはそう言って、屋敷に戻って行った









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蘭目線続きます

どうでもいいけど日替わり作りました。

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