業火の向日葵 21 ページ7
「もう大丈夫?快斗…」
快斗「工藤新一な!
ったく。会って早々、抱きつかれるとはな…」
「ごめんね〜…」
快斗「はぁ。んで、お前はなんで俺を追いかけてきたんだ?まさか、名探偵の格好してるから、とか言うんじゃねぇだろな?」
「違うよ…
快斗と会って話したかっただけどだよ…」
快斗「……名探偵とは大丈夫か」
「うん…」
そういうと、ぽんと手を頭に乗せられた。
「…快斗の言う通りだよ…。でも、自分なりに自分に自信つけてくつもり!蘭じゃなくて告白されて付き合ったのは私だし!」
快斗「ならよかった」
ほっぺを掴まれたと思ったら、ばかなの、
こいつ?的な目で見てきた快斗。
快斗「だーかーらー!!おめぇは、自分で勝手抱え込み過ぎなの!名探偵が可哀想に思える」
「へっ?」
快斗「…お前は、一回名探偵の事を考えたほうがいいぜ。どれほど…あいつが悩んでるかよ」
「…無理だよ……そんなの」
快斗「無理じゃねぇ。
逃げないって決めたんだろ?」
「そうだね」
快斗「…お前が名探偵の気持ちを分からなきゃ…俺はお前を盗みに行くって。
どれほどの人を傷つけてでも、な」
少し苦しそうに悲しそうな顔をして
そう言った。
「…それってどういう意味…「好き」
快斗に伸ばした手がピタッと止まる。
快斗「お前が好き」
「…冗談言ってる場合じゃない…「冗談なんかじゃねぇよ」
快斗「…俺は青子が好きなんかじゃない。
昔から…初めて会った日から俺はお前が
…好きなんだよっ」
そしてそのまま宙を彷徨ってる手を握り、
ちゅっと口づけをする。
「へ!?」
真剣そうな顔の快斗と目があった。
快斗「…だから
お前は俺と居ちゃいけねぇんだよ」
「どして…」
快斗「はぁ…まぁ、色々とな。
俺だって男だし…(ボソ」
「?…最後なんて言った…「それに!」
快斗「俺は怪盗だぜ?
お前の隣に居ていいやつなんかじゃない。
お前の隣に居ていいのは…探偵だ」
「…そんな事ない。快斗は快斗だもん」
そう言いきると、笑われた。
快斗「ほんとお前は…変わんねぇな」
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作者名:ななみん | 作成日時:2020年12月17日 15時