沈黙の15分 35 ページ50
急いで元太たちがいるはずの所に行くと
誰もいない。
「あの子達」
_パァン!!
何回も響き渡る銃声。
迷ってる暇はない。一刻も早く行かなきゃ。
「ここならもっと早く」
ポケットに入っていた地図、
新一、大丈夫だよね。
ダムの橋の所まで行くと、
コナンが蹲っていてそのコナンを山尾さんが蹴っているところだった。
今行っても邪魔になる。
どうにかして、
新一が逃げれるようにしなければっ…。
そんなとき、
私の横を通り過ぎた見覚えがある人。
「えっ…どうして…!?」
その人は、躊躇なく自分が持ってる…
鉄砲を構えて…
_ピュン!
山尾さんの方目がけて撃った。
「みずきさん」
そう。撃ったのは、みずきさん。
でも、どうしてここに…?
山尾「みずきっ…てめぇ」
みずき「諦めなさい、山尾くん」
「新一!」
コナン「麗奈っ…!?おめーなんでここにっ…」
「心配だったからだよ、ばかっ!!!」
情けなく、視界が歪んできた。
だめっ。まだ…終わってないんだからっ。
コナン「みずきさんはなんでここに?」
みずき「なんだか嫌な予感がして、 駆けつけてみたのっ!」
山尾さんのポケットを探って、スタンガンを取り出しながらみずきさんがいう。
「その銃は?」
みずき「あぁ…私、猟銃の免許を持っててね。射撃は得意なのよ」
「そうみたいだね」
何気にあんな遠い距離から上手く心臓と新一を避けて狙えるのはすごい。
みずきさんが山尾さんの通信機(爆弾のボタン)を見つけ取ろうとした時、山尾さんが勢いよく起き上がり、負い被った。
隣のコナンを見ると麻酔銃を構えて山尾さんを狙ってる。
山尾「ぁ…」
首筋に当たったみたいで倒れた山尾さん。
「よかった…」
ホっとしたのも束の間。
冬馬「ぅあ!」
いつの間にかこっちに来てた冬馬くんが
怯えた声を上げた。
冬馬「あの時の…あの時のお姉さんだっ…!」
みずきさんを指さして。
冬馬「眼鏡はかけていたけど、間違いない!
あの時…女の人を突き飛ばした…」
そう呟いた後、
冬馬さんは泣きながら顔を手で隠す。
女の人って…妹さんのこと?
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作者名:ななみん | 作成日時:2020年12月17日 15時