沈黙の15分 32 ページ47
コナン「誰かに追われて逃げた!?」
冬馬「うん
さっき追われて思い出したんだ」
みずきさんの妹さんの事故を見て?
コナン「やばい。この推理通りなら!
急げ!!早く脱出して奴より先にダムにつかないと!!」
歩美「ダムになにが?」
元太「わけわかんねぇよ!」
光彦「ちゃんと説明してくださぁい!」
コナン「あくまで俺達の推理だけど…
すべての事件の犯人は…」
「山尾さんだよ…」
コナン「…彼が8年前東京の宝石店に押し入り、社長を殺害して時価10億円の宝石を盗み出した犯人だとしたら、全ての辻褄が合う」
「サラ金の借金取りに追われてる山尾さんは、生まれ故郷の北ノ沢村の祖母の家へ向かった。そしてその途中村の入り口でなつきさんを撥ねてしまった。焦った山尾さんの考えは、今警察に捕まれば強盗殺人もばれてしまう。車の中には盗んだ宝石もあったしね」
コナン「人を轢いちまったら、車を停めてその人がどうなったのか確認するのが普通だ。
崖下のなつきさんを見てた時に、恐らく出会っちまったんだよ。冬馬さんに」
冬馬「え、僕に…!?」
コナン「冬馬さんはあの日、夜明け前に出かけたお母さんを追ったんでしょう?病院まで会いに行こうとして、現場の道を通った」
「だから。目が覚めたとき、冬美さんに向かって"お母さんに会えた"って言ったのは」
歩美「あ、そういえば…」
「冬馬さんにとって、
あの時は8年前の記憶の続き…」
コナン「山尾さんにとって、冬馬さんを気絶させて車に乗せるのは簡単な事。
そのまま車を走らせたのは、冬馬さんをどうするか決めあぐねていたから。
だが、その時見られちまったんだ。気が付いた冬馬さんに飛び散ったダイヤをな」
光彦「じゃあ、ダイヤモンドダストを見て何かを思い出し掛けたのは」
元太「ほんもののお宝だったのか!!」
コナン「宝石を見られた以上、山尾さんの気持ちは決まったはずだ」
歩美「じゃあ、宝石はおばあさんの家?」
「多分ね。山尾さんは昔の地図と今の地図を見比べていたから…。それに、自首したのは数年で出てこられるかと思ったから」
コナン「ところが、思ったより重い罪になり、その間に村はダムの底に沈んでしまった。宝石を取り戻すためには…ダムの水を全部抜くしかない」
「だからこの式典を狙った犯行を企んでるはず」
光彦「どうしてですか?」
「ダムの職員も式典に参加するからだよ…」
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作者名：ななみん | 作成日時：2020年12月17日 15時
