沈黙の15分 22 ページ37
「いただまーす」
パクパクと口に運んでいると、
哀がぼそりとコナンに聞いた。
哀「ねぇ、彼が思い出しかけたのって…」
コナン「あぁ…。8年前崖から落ちたときの記憶の一片じゃねぇかなって思って、調べてみたんだけど。その日は未明から雪でダイヤモンドダストは発生してなかったんだ」
哀「だったら彼が見たものは一体なんだったのかしら」
「…あ、そういえば」
山尾さんの事件の前の日、
確かお母さんのお気に入りのお店が…。
それと山尾さんとなにが…。
悩んでると、
コナンが頭をたたいてきた。
「いたいっ!なにさ、コナン」
睨みながらいったが、
コナン「なんか面白い顔してたから…笑」
「む、なんだと！！」
さらに睨んでみせると、「落ち着けよ」なんて笑いながら言ってくる。
「あれ?そういえば歩美ちゃん達は?」
哀「冬馬くんと遊びに行く、
って出てったわよ」
コナン「ったく…。またなんか企んでるんじゃねぇだろうなぁ…」
「コナンは皆を何だと思ってるの…」
まぁ…私も少し気になるし、なんなら嫌な予感しかしてないけど。
博士「あの子達はどこ行ったんじゃ?」
園子「キャンプ場の方じゃない?
そこで記念式典やるんだよね?」
蘭「うん。10時からって言ってた…。
後1時間とちょっとね」
皆がそう話してると、
前からダムの人達が歩いてきた。
園子「ダムをほっといて
だいじょーぶなの!?」
『ご心配なく』
『ちゃーんと留守番が2人ついてますっけ』
園子「あは。聞こえちゃいました?」
恥ずかしそうにそういう園子。
園子らしい笑
「私少し遅れてく!」
コナン「僕も!」
小五郎「走ると転ぶぞ!」
コナン「はーい」
「わわっ…」
おじさんがそう言った時。
雪で足が上手くいかずにずるっとこけ…
「てない…?」
コナン「ったく。ほんとおめーは昔から…」
あきれた様子のコナンが
私の腕を引っ張って支えていた。
「あ、ありがとう」
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作者名：ななみん | 作成日時：2020年12月17日 15時
