沈黙の15分 15 ページ30
氷川「その頃こいつ、ギャンブルでサラ金に借金作って生活がめっちゃ荒れててな。裁判じゃスピード違反に飲酒運転にひき逃げ。
おまけにその時免停中だったみたいで、
モロモロプラスされて今年のの夏やっと出てこれたってわけ」
園子「それじゃあ、
山尾さんが刑務所に居る間に…」
武藤「ダム建設の話が起こって、
村はダムに沈んだんだ」
冬美「山尾君のおばあちゃん、孫の事件のショックで倒れてそのまま息を引き取ったわ」
蘭「じゃあ新しい村に住むことなく…?」
蘭がそう聞くと、頷いた冬美さん。
氷川「最悪なのは、こいつが死なせてしまった相手ってのが、当時18歳のみずきの妹のなつきだたんだよ」
一斉に皆がみずきさんを見つめた。
みずき「山尾君…私、
今でもあなたの事許してないよ…!」
武藤「許せねぇのは俺も同じだ、氷川!
ダム建設の話が起こった時、真っ先に賛成して代替地を高く売ってさっさと東京に出て行った、お前の一家が許せねぇ!」
氷川「おいおい、武藤」
武藤「そんな知恵を親につけたのは、
おまえだろ!!」
重い空気が流れているのにも関わらず、
武藤さんは話をつづけた。
武藤「お前は俺達の大事な故郷を売ったんだ!!分かってるのか!!!!」
氷川「世の中利口に立ち回らなきゃだめさ」
小五郎「もういいだろ。部屋に戻るぞ」
博士「そうじゃな。これ以上皆さんの邪魔をしては、皆部屋へ戻ろう」
蘭「そうしよう。皆さん、お邪魔しました」
重い空気を残したまま、私達は部屋に戻る。
哀「彼女、
冬美って人にもなにか事情があるみたいね」
コナン「あぁ…」
なんか…大変な事が起きそう…
新一の近くにいたら、事件しか起こらないな。
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作者名：ななみん | 作成日時：2020年12月17日 15時
