沈黙の15分 10 ページ25
蘭との通話より少し前
「霊夢でーす！快斗に問題です。
私は今どこでしょーか！」
快斗「新潟の北ノ沢村」
「なんで知ってるの！？」
快斗「ニュースになってたんだよ、都知事のやつ。名探偵と2人でまた頑張ったみたいじゃねぇか」
「すごいでしょ！」
無茶したけどねー。
「ねぇ、快斗へのお土産なにがいいかな？
青子にも送るからさ、ちゃんと真面目に考えてよー？」
快斗「なにがあるんだよ」
「色々あるよ！」
快斗「じゃあ…」
「やっぱなんでもない!!いい事考えたから!」
快斗「はぁ?生モノとか謎なものあげるとかいうんじゃねぇだろな」
「なにそれ、欲しいの？」
快斗「違います、滅相もございません」
「楽しみにしててねー！」
快斗「ったくよ〜…。あ、俺のお土産はね」
「いや、決まったよ？」
快斗「霊夢の笑顔がいい」
「え！？」
快斗「おめーいっつも、名探偵の事で泣いてばっかだろ。だから、お前の笑顔かね」
「ばかっ…キザすぎー」
快斗「姫の笑顔を望んで何が悪いんだよ」
「やっぱキザじゃん笑」
快斗「言ってて思う。お前相手だとちゃんとしたようなことも言えずに中途半端な事しか言えねぇんだよな笑」
「へ？」
快斗「ん、何?」
「もし泣いて帰ってきたらさ、」
快斗「いきなりお土産否定かよ笑」
「慰めてね！」
快斗「名探偵に慰めてもらえ」
「えーー。新一のせいで悩んでたら、意味ないじゃん」
快斗「わーった。もし、泣いて帰ってきたら慰めてやるよ。でも俺のお土産は笑顔だからな!覚えとけよ!!」
「分かったよ笑」
快斗「霊夢」
「どしたー？」
快斗「探偵の事、信じてやれよ」
「ずーっと信じてるよ」
快斗「おう。じゃ、goodnight!」
「ふふ、無駄に発音いいね。goodnight」
電話を切ると、雪が降ってきた。
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作者名：ななみん | 作成日時：2020年12月17日 15時
