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沈黙の15分 7 ページ22

『北ノ沢村の地図?』

コナン「うん。
それとダムのガイドをください」

『分かった。ちょっと待っててね』

「はーい」

市役所のお兄さんが
地図を取りに行ったとき

『やぁ、山尾。
あのスキー場つぶれちまったらしいぜ』

山尾「あぁ、俺もさっき聞いた。
雪崩が続いたらしいな」

『待たせたね。こっちが北ノ沢湖の図面。
こっちは縮尺の元の北ノ沢村の図面です」

市役所の人がそういうと
地図2枚を重ね見る山尾さん。

そして
眼鏡の人が焦ったように話し始める。

『いや、こいつがどうしても自分が生まれた家がダム湖のどのへんに沈んでるのか知りたいっていってね』

『そっけぇ』

眼鏡の人が歩き出したときに
音を立てて落ちた

「スタンガン!?」

コナン「…ねぇおじさん。
それってスタンガンだよね?」

『お、よく知ってるね坊主…
護身用ですよ!東京で保険の調査員なんかやってると、結構危ない目にも遭うんでね。
外出するときはいつも持って出るんです。
じゃ、ご苦労様」

『待ってたけね。えーっと…北ノ沢村の地図と、ダムのガイドね。はい、どうぞ』

「ありがとうございます」

コナン「ねぇ、
ダムの建設に最後まで反対してた人って…」

『えぇ?』

コナン「新しい村にも住んでるの?」

『なんでそんな事聞くんがなね』

コナン「あ、
ちょっと冬休みの自由研究に…」

『君たち、何年生?』

「1年生だよ…」

『したら、もっと他の題材を選んだ方がいいんじゃねっかな?
例えば、ほら。この村の近くの沢尻湖には、今白鳥がたくさん来てるっけん。
白鳥の観察何ていいわねん』

「白鳥!!みたい」

『沢尻湖は温泉が湧いてるから、
真冬でも氷が張らないだわね』

コナン「そうだね、考えてみる!!」

「うんっうんっ!!」

地図を取り、市役所が出ると「はぁ」と大きいため息をつくコナン。

コナン「やっぱ、
ガキには教えてくれねぇか」

「ねぇコナン!白鳥みたいー!」

コナン「あのなぁ…
俺らは自由研究何てやってねぇぞ?」

「そんなの知ってるわ!
分かったよ、ほらいこ」

コナン「あ、おい!」

コナンの腕を引っ張って歩くと、
手を払われた。

「…なにさ」

コナン「そっちじゃねぇよ。行くんだろ?」

ぐいっと手を引っ張られ、
走ってどこへ向かったのかと思ったら

「……うわぁ!!きれいだね!」

湖にいる白鳥。

コナン「…沢尻湖じゃねぇけどよ。
調べたらここも」

「…新一!ありがとう!!」

笑いながら言うと、「どういたしまして」と言いながら笑った。

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作者名:ななみん | 作成日時:2020年12月17日 15時

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