沈黙の15分 2 ページ17
「コナンっ!!」
トンネルの瓦礫が通路を塞いでいて。
「コナーン!!!」
そう叫んでも返事が来ない。
「…っ…新一っきゃぁぁぁあ」
コナン「バーロ!!
おめぇ、なんでここにいんだっ!!」
急に体を抱えられたかと思えば、
コナンの怒鳴り声が聞こえた。
「心配だったから…!!」
コナン「ったく。…!?」
前を見ると、
電車が少し走って行くのが見える。
……このトンネルの中を。
「早く停めないと…!!道の先にはカーブが!」
コナン「くっそう!!」
コナンがボタンを押してスピードを上げると、電車は黒い煙に包まれて見えなくなってしまった。
「お願い!とまって!!!!!!」
コナン「とまれぇぇぇぇ!!!!」
道の端にぶつかっていった電車が、
ピタっと動かなくなる。
「とま…った?」
コナン「あぁ…そうみたいだな」
スケボーから降りて電車を見ていると、
動く気配もない。
「…よかった…」
コナン「うおっ…」
安心からか、足の力がなくなって倒れそうになるところを、コナンが支えてくれる。
コナン「ったく…
お前も無理してんじゃねぇよ」
「…お互いさまでしょ?笑」
コナン「そうだけど…」
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作者名:ななみん | 作成日時:2020年12月17日 15時