2人とももう少し素直になろうよ (ページ15)

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業火の向日葵　 29 ページ15

哀「っで?結局なにも告げられずに
終わったって訳?」

コナン「…しょうがねぇだろ。」

哀「はぁ…
ほんと貴方達って素直に言えないのね」

コナン「…あいつ、
らんが俺のこと好きだと思ってるしよ…」

哀「霊夢が安心する言葉かけるしか
ないんじゃいの?」

コナン「……やっぱり?」

哀「えぇ」

コーヒーカップを置いて、一呼吸つく。

哀「そういえば、
喧嘩はどうなったのかしら?」

コナン「自然消滅?」

哀「それならよかったわね。
2人とも苦しそうだったし」

コナン「はぁ?なんで霊夢まで…」

哀「…一回聞くわよ。霊夢の想い知ってる?」

コナン「ん?霊夢の想い?」

哀「…工藤君は霊夢が自分をどう思ってるか知ってるのかしら?」

コナン「俺の事?彼氏だろ?」

哀「…はぁ。そーだけど。もっと詳しくよ。」

コナン「そこをなんとか～!!
教えてくれよ！灰原！」

哀「…しょうがないわね。気が向いたら」

コナン「…ケチな奴だな」

哀「…なにかしら?そう。霊夢と上手くいかなくてもいいと…「何も言ってません灰原さん!!」

哀「笑じゃあ、先に出るわ」

コナン「おう」

「あ、哀!!」

哀「じゃあね」

「ばいばい
ねえ！新一！パンケーキがたべたい!」

コナン「へーへー」

楽しそうな声を背にお店を出る。

哀「あの二人には
上手くいって欲しいものだわ」

そう呟いた声は、風でかき消された。