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業火の向日葵 16 ページ2

快斗「ふーん…そんな事があったのか」

「……?」

快斗「ふは笑それは自分で決めなきゃ。
だって、俺が答えたら名探偵とは距離を置け、何て言うぜ?」

「…いじわる」

快斗「っで、そのまんまおめーを怪盗の仲間入りにさせる!ま、そうしたら名探偵も少しは手を出せなさそうだけどな」

「仲間入りなんてしないよ
新一に半殺しにされちゃいそう」

快斗「…ほんっと、どーしてお前はなかなか素直になれねぇのかね〜」

「…なりたいよ。でも、蘭にとっても、新一にとっても、お互い大事なの分かってるから」

快斗「…やってみねぇとわかんねぇよ?」

「……わかるもん」

快斗「わかってねえよおまえはなにも…「じゃあ!!!!」

「快斗に何が分かるって言うの!!
それに、どれほど私が悩んだのかも…
何も知らないくせに!!」

快斗「……分かりたくねぇんだよ」

「…え」

快斗「俺は、分かりたくねぇよ。
お前が素直になったら名探偵がどうするかも、お前が俺のせいでどれほど悩んで…
傷ついてたのかも…全部わかりたくねぇよっ」

「快斗…?」

快斗「…でも、
お前は分からなきゃダメなんだよ。
お前が分からなきゃ…じゃなきゃ…」

「…?」

快斗「…俺はお前を…名探偵を…
傷つけてまでお前を盗みに行っちまう」

「なにそれー笑」

快斗「…冗談なんかじゃねぇよ」

苦しそうな声が、真面目そうな声に変わった。

「え?」

快斗「…なんでもねぇ。ま、とにかくお前は分かってみろよ、名探偵の気持ち。じゃ、またな」

「ちょ、かいと!?(ツーツー

切られた…。

怖くて逃げたくなるじゃん。

「私よわいよなぁ…」

ほんと、弱くて…ずるい。


ゆっくりと重たい瞼を閉じると、すぐに何もない…真っ暗な…今の私みたいな世界に入っていった。

業火の向日葵 17→←作者からです



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作者名:ななみん | 作成日時:2020年12月17日 15時

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