公安エースの右腕 (ページ7)

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リニューアルオープンに大型連休が重なり、施設内は混み合っていた。

ベルモット「上から探すわ。」

返事も聞かずに、
早々にレストランへと向かっていった。

監視はいいの？大丈夫？と思いながら
キュラソーを下から探した。

しばらくして視界に見知った人物が
よぎった気がして振り返る。

『(なんでCool guyとシェリーがいるの！？
…え？！キュラソー！？
どーしてそんなところにいるの！？)』

ベンチに腰掛けているキュラソーに、
話しかけている2人の姿がみえた。

人混みに紛れながら物陰へ移動して、
観察してみるも、キュラソーの様子が
おかしい。どこかぼんやりとしているし、
俯いている。

どう言うこと？
彼女、何かあったの？

コナンの手元をみると、派手に壊れたスマートフォンが握られていた。

あの壊れ方なら、データ復元や修復には時間がかかる。それに、阿笠博士やFBIの手にかかればすぐに修復できるはず。

スマートフォンを入手しているコナンをみて、流石だとおもった。

レストランへと向かおうとしたら、
ベルモットから通信が入った。

〈観覧車付近でキュラソーを確認できたわ。
さっさと連れて帰りましょう〉

『了解』

今日は帽子にサングラスという、
簡単な変装しかしてない。
少年探偵団と面識があるせいで、
迂闊に近づけない。

そのこともあり、
観覧車の列に並んでいるキュラソーに、
さりげなくベルモットが近づいた。

「何をしているの？さっさと帰るわよ」

その一言で、着いてくると思った。

「お姉さんどうしたのー？」

「今、誰かに声をかけられた気がしたのだけれど...」

「知り合いの人ですか？」

「いいえ...私の勘違いだったみたい...」

はい？

まるで、分かっていないみたい。

「どういう事...？」

『まさか、記憶が...？』

ベルモットとバレンシアが、眉を寄せる。

「ジン、作戦変更よ。
どうやらトラブルがあったみたい」

状況を把握するため、
施設内に留まる事となった。