公安エースの右腕 (ページ6)

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翌朝。

キュラソーの行方を探すために、
ベルモットとバレンシアは
倉庫街へと来ていた。   『只今捜索中です。申し訳ありません。
あのメールは恐らく書き途中のものなので、あまり信憑性はないかと、』  バレンシアはスマートフォンで連絡を
取っていた。

その間に、ベルモットはジャケットを発見していた。キュラソーが着ていたもので間違いなさそうだ。  その証拠に、拾いあげたジャケットからは、
フロントガラスの破片が落ちてきた。

そのまま道なりに駆け出してみると、
行った先には、リニューアルしたばかりの東都水族館のダブル観覧車。  『見つかった？』
 ベルモット「そっちは連絡ついたの？
あの人に」
 『今の所グレーみたい』
 ベルモット「なに呑気な事言ってるのよ。
自分の立場は分かってるの？」  キュラソーからの報告連絡は、
防ぐ事が出来なかった。
そのため、メールはRUMへと
送られてしまった。  〈NOCは
スタウト、アクアビット、リースリング。
貴方が気にしていたバーボンとキール〉  それらは全て、バレンシアが信用がおけると上層部に伝えた人物達。  当然疑いの目は向けられたが、
不確定要素があると主張したことや、
今までの功績のこともあり
一応は信じて貰えた。  『NOCの疑いがあるから、
貴方が監視してるんだよね？
今からどうするの？』
 「とりあえず目の前にある東都水族館には行ってみる価値がありそうね」  『そうだね！行こっか！』  車へ戻り、東都水族館へと向かう事にした。