公安エースの右腕 (ページ42)

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コナンside

「そうですか…」

妃法律事務所のデスクで電話していた
蘭の母親は落胆した顔で受話器を置き、
微かに首を横に振ると、
蘭も落胆した表情を浮かべた。

「そんなぁ。
なんで誰も弁護受けてくれないの…」

『やっぱり大事件だから？』

彼女はため息をついてこちらに目をやる。

「そうね。あとは弁護する被疑者が
眠りの小五郎っていう有名人なもんで
どの弁護士も尻込みしちゃって…」

キレたい衝動を抑えていると、
ノックする音が聞こえる。

「どうぞ」

「失礼します」

入ってきたのは白鳥刑事だった。

白鳥「ニュースになる前に
お伝えすべきだと思いまして。」

神妙な顔つきで、

白鳥「毛利さんが送検されます。」

思わず見つめてしまう。

「送検にあたる証拠はあるんですか？！」

白鳥「現場にあった毛利さんの指紋、
パソコンにあった現場見取り図、
サミットの予定表。
そして引火物へのアクセスログ…」

蘭の母親は俯き、ため息をついた。

「…送検するには、充分すぎるわね…」

蘭「なんでお父さんが…」

蘭が泣き崩れ、母親が近ずいて慰めるように優しく抱きしめる。

待ってろ、蘭。
俺がぜってーおっちゃんを助けてやっから。

あの2人の狙いはわからない。
でも今回完全な味方でないことはわかった。