40 ページ40
風見side
降谷さんと神崎さんの指示通り毛利小五郎を逮捕した翌日。
警視庁の大会議室に招集がかかった僕たちは、そこに座っていた。
「神崎さんが細工したんですから。
毛利小五郎のパソコンがあてだと
思いますけどねぇ…」
捜査資料をめくりながら
呟く新咲を軽く叩く。
『軽はずみな言動はやめろ』
新咲「ごめんなさーい」
再び捜査資料に目を通し始めた新咲。
ボロは出せない。
忠実に証拠から追い求める刑事
でなければならない。
「つまり、毛利小五郎のパソコンから現場
のガス栓にアクセスした形跡が
あったという事か。」
黒田管理官が呟く。
「はい。サイバー対策室からそう来ました」
白鳥刑事がメモに目を落としながら言う。
僕と新咲は立ち上がり、
大型モニターの前に立った。
新咲「決まりましたね。毛利小五郎はここに
忍び込み、この扉を開けて高圧ケーブルに
油が漏れる細工をした。」
新咲がそう言うと、大型モニターに指紋、
ガス配置図、格納扉の中に入ったケーブルが次々と移っていく。
目暮警部「待ってくれ!だったら防犯カメラに毛利くんが映っていたはずだ!」
目暮警部が身を乗り出してくる。
新咲「いえ。現場にネット回線が接続されたのは昨日ですので…。」
佐藤刑事がどもりながら言う。
計画通り。
口角を上げたい気分を抑えた。
『この細工をした上で毛利小五郎は“ガス栓”を操作した。それで今回の爆発が』
新咲は何もなかった様に冷静に席につく。
佐藤「そんな
なんで毛利さんがそんな事_」
66人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ななみん | 作成日時:2020年12月17日 15時