公安エースの右腕 (ページ38)

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空が白み始めた頃、
零は人気のない沿岸にある公衆電話ボックスから風見に電話をかけていた。

隣には勿論私がいる。

『もっと早く気づいていれば、
公安の仲間が死ぬことはなかったのに』

…もっと早くに気がつけば良かった。
そんな私に気づいたのか、
零は私の頭を優しく撫でる。

零「ああ。
まさかサミット前に爆破されるとは…」

零の胸にわたしの頭を押し付ける。

零「泣いたっていいんだ。」

信頼していた彼が亡くなるなんて
考えたくなかった。

『現在我々は公安のリストにある国内の過激派や国際テロリストを調べていますが、
降谷さんたちは何をしていますか？』

女の声だ。
恐らく、私と繋がっている七望。

私と影山との仲を知っているから
2人とも私に話を振ることはなかった。

零「俺は現場のガス栓にアクセスした通信を調べている。少し変わったシステムが使われているようだ。霊夢は２人ともわかっていると思うが、そういう心理状態じゃない。今やっていることは新咲が知っているはずた。」

証拠をでっちあげた時は、
まだ彼らは生きていると信じていた。

でも、違った。

新咲「存じ上げています。では、
降谷さんの方について詳しく聞いても？」