公安エースの右腕 (ページ32)

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コナンside

『番組の途中ですが、
たった今入ったニュースです。』

テレビから緊迫したキャスターの声が
聞こえる。

『お伝えします。来週、東京サミットが行われる国際会議場で先程の大規模な爆発がありました。その時の防犯カメラの映像です。』

テレビから防犯カメラの映像に切り替わると、凄まじい音と共に国際会議場で爆発が起こり瞬く間に粉塵で覆わて画面が真っ白になった。

「これは…」

いても立っても居られず、
博士を呼びに走る。

事態は既にマイナスの方向へと向かっていた

コナン「もしかしたら、テロかもしれない」

博士「じゃが、サミットは来週じゃろ？
事故かもしれんぞ。」

阿笠博士を連れてきた俺は、
ソファの前に立つ。

『警視庁の発表では、現時点で死傷した警察官の数及び事故か事件かについては、調査中ということで、明らかになっていません。』

警察官が死傷…

確かに博士の言う通り、
サミットは来週なのに対し、
今テロを起こす理由は見当たらない。

灰原を見ると、
凍りついた表情で俯いていた。

コナン「どうかしたのか？」

哀「爆発直後の、防犯カメラ…」

慎重に話し始めた。

コナン「何か映っていたのか？」

哀「一瞬だったし、
見間違いかもしれないけど」

歯切れの悪い灰原の言葉の続きを待つ。

哀「ポアロで働いている人。確か名前は…
安室透と桃山霊夢だったかしら…」

コナン「あの二人が？！」

傷だらけの二人が、
防犯カメラに映ったらしかった。

これは組織としての仕事？
それとも公安としての仕事か？

その疑問を胸に俺は静かに拳を握りしめた。

無事なのだろうか…あの2人は。