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動きを止めた観覧車に、
各所で歓声があがった。
それらを何処か遠くで聴いている様な感覚に陥っていたのは、灰原とAのみ。
彼女達の視線の先には、
ひしゃげたクレーン車の姿があった。
風見「遺体の顔確認をさせて頂いても?」
園内の明かりが復旧し、消防、警察が動く。
部下に支えられながら、風見はタンカを運ぶ救急隊員へと声をかけた。
「構いませんが顔で判別するのは難しいかと思われます」
その一言で、損傷具合は想像出来たが、
念のため布を開けさせてもらう。
カ音を立てて地へ落ちたのは、黒い塊り。
風見「これはまさか...記憶媒体、」
コナン「違うよ」
拾い上げて呟いた風見の声を遮った。
コナン「思い出だよ...
黒焦げになっちまったけどな」
そう言ってその場を後にするコナンに、
それ以上何も言えなくなった。
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作者名:ななみん | 作成日時:2020年12月17日 15時