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動きを止めた観覧車に、
各所で歓声があがった。

それらを何処か遠くで聴いている様な感覚に陥っていたのは、灰原とAのみ。

彼女達の視線の先には、
ひしゃげたクレーン車の姿があった。

風見「遺体の顔確認をさせて頂いても?」

園内の明かりが復旧し、消防、警察が動く。

部下に支えられながら、風見はタンカを運ぶ救急隊員へと声をかけた。

「構いませんが顔で判別するのは難しいかと思われます」

その一言で、損傷具合は想像出来たが、
念のため布を開けさせてもらう。

カ音を立てて地へ落ちたのは、黒い塊り。

風見「これはまさか...記憶媒体、」

コナン「違うよ」

拾い上げて呟いた風見の声を遮った。

コナン「思い出だよ...
黒焦げになっちまったけどな」

そう言ってその場を後にするコナンに、
それ以上何も言えなくなった。

ゼロの執行人→←29



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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ななみん | 作成日時:2020年12月17日 15時

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