公安エースの右腕 (ページ26)

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雨は、止まない。
一刻を争うのに、次々と足場は崩れていく。

身を潜め、やり過ごす。
でも、逃げてばかりでは現状は変わらない。

なぜ？攻撃が一箇所に集中してきた
誰かが狙われている...？
けど、動くなら今しかない。

開けられた風穴のお陰で、
上空がよく見える場所。
そこに向かって、みんな動き出した。

Aside

解除に成功し、
下にコナンくんと秀一が見えたため
上階から零と顔を出した。

安室「そのライフルは飾りか！？」

A「2人共！無事だったんだね！」

コナンくんは安心した顔をしてくれた。

零「反撃の術は無いのか！？FBI！」

「あるにはあるが...暗視スコープがお釈迦になってしまって、今使えるのは予備で持っていたこのスコープのみ。これでは、闇夜に浮かぶ鉄のカラスは堕とせんよ...」

先程の銃撃で破壊されてしまったみたいだ。

こんな暗闇では、狙いが定まらない。

A「要はローターの結合部を照らす光があれば良いって事だよね？」

赤井「ああ」

照らす事は出来る。
コナンのサッカーボール射出ベルトと、
キック力増強シューズがあれば。
花火のようなボールを所持している事は、
以前の経験から知ってはいる。

コナン「でも、結合部なんて見えなかったよ？大体の形が分からないと...」

赤井「正面からでは無理だ。何とか奴らの体勢を崩し、5秒の間結合部を照らせれば...」

反撃出来る。
それなら、すべき事は一つ。

その時、再び銃撃が始まる。

零「奴らまさか、車軸の爆弾を爆発させて...」

赤井「観覧車ごと吹き飛ばすつもりか！？」

迷っている暇は無い。
Aは踵を返すと、
作業の続きを再開する。