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NO side
ジン「まだキュラソーは
見つからねぇのか？」
ジンの指示でウォッカが観覧車内部を捜索するが、女性のシルエットは見つからない。
「！？」
その時、ふと解析映像の画面が乱れた。
1つ、また1つと映像が消え、
システムがダウンし始める。
ウォッカ「これってまさか...！？アニキ！
起爆装置の近くに誰かいやすぜ！」
ジン「何！？」
ウォッカ「ほら、ここ！」
拡大した部分に、確かに消火栓ボックスの前に座り込む2つの影を捉える。
だが、次の瞬間その映像も消えた。
ジン「侵入されたか...！？
ウォッカ、予備システムに切り替えろ」
ウォッカ「了解！」
指示を出し、懐からリモコンを取り出す。
これを押せば、全て終わる。
口元を歪め、スイッチを押した。
Aside
「よし、これを切れば終わりー」
最後の配線が音を立てて切れた。
その瞬間。
「『！？』」
電子音が鳴り響きランプが点灯する。
咄嗟にPCを手放すと、
零に向かって手を伸ばした。
目を瞑るが異変はない。
上体を起こして装置を再度確認したけれど、起爆指示の受信をしているものの、
通電はしてない。
『...セーフ？』
零「ギリギリだったな...」
息を吐いて顔を見合わせる。
零「で、これは？」
『...仕方ないじゃん。
身体が勝手に動いちゃったんだもん』
この近距離で大した意味を成さないのは分かっていたけれど、庇わずにはいられなかった。いつも、自身の命を簡単に掛けてしまう零。ほっとけなかった。きっと、かつての仲間の死がそうさせているのがわかっていたからだ。
でも、人の事を言えない。自覚もある。
『またきっと...来る』
零「ああ」
手を引いて起き上がらせ、PCを覗く。
一度はジャックしたシステムが、
再起動し始めている。
姿勢を低くして構えた。
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作者名：ななみん | 作成日時：2020年12月17日 15時
