公安エースの右腕 (ページ20)

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零side

「よし！もう大丈夫だ...」

消火栓ボックスのドア裏に取り付けられていたセンサーを稼動させないまま、
開く事に成功した。

センサーが反応していれば即爆発。
安易に開けなかったのは正しい選択だった。

さすがコナンくんだ。

そこへ車軸付近を調査しに行っていた
赤井が降りてきた。

コナン「どうだった！？赤井さん！」

赤井「やはりC-4だな。非常に上手く配置されている。全てが同時に爆発したら、
車軸が耐えられず連鎖崩壊するだろう」

『成る程...
迷っている暇はなさそうだな』

ホースをかき分けると現れたのは起爆装置。

コナン「どう？解体出来そう？」

『ああ、この手のタイプなら問題ない。
解除法は分かるよ』

冷静に答え、カバーを外す。

コナンくんの顔が少し明るくなった。

コナン「安室さん、爆弾に詳しいんだね」

『まぁ、
警察学校時代の友人に色々教えられたんだ』

その一言に、Aの眉がぴくりと動いた。

『後に、爆弾処理班のエースと呼ばれた男...結局彼は爆弾を解体中に観覧車の中で爆死してしまったんだけどね』

コナン「解体中に...」

『心配ないよ、あいつの技術は完璧だった。俺がそれを証明してみせるさ』

かつて、警視庁を巻き込んで起こった爆弾騒動の原因となった事件のことだ。