公安エースの右腕 (ページ19)

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コナンside

突然、先に行ってるね、と自分を降ろし階段を駆け上がっていってしまった彼女を追いかけ、走っていた。

知った気配を上に感じ、声を張り上げる。

『赤井さーん！いるんでしょ！？
力を貸して！！』

未だに怒りの眼差しを向けている安室さんに、赤井さんは首を振った。

A「爆弾の位置はコナン君が見つけてくれた。早くしないとみんな纏めてお陀仏だよ？それでもまだ続けるの？』

零「それは...」

A『私たち、日本を守るために公安はいったんだよねー？馬鹿かなー？
自分の私情は挟むつもり？』

零side

確かに助けてくれたのは赤井だ。

そのおかげで、手錠を外しAの手を引いた安室は、そのまま倉庫内に身を潜め、奴らの今後の動きを把握する事が出来た。

分かってはいる。だが、気にくわない。いつもいつも大切な者を、奪って、傷つけて、去っていくこの男が。

コナン「遠隔操作でいつ爆発するか分からないんだ！一刻も早く解除しないと...だからお願い！力を貸して！」

その声に、拳を納め柵から身を乗り出す。

『それは本当かい！？コナン君！』

コナン「安室さん！？
どうやってここに！？」

驚きの声が上がる。それでも、無事だった
事への安堵の方が大きかったみたいだ。

再び助けを求める言葉をかける。

既に下へと足を向けていた赤井。
グ、と手を握りしめた。

『分かった...FBIとすぐに行く！』

その、初めて聞く共闘を示す言葉に。
コナンとAの口角が上がっていたのに
気づかなかった。