公安エースの右腕 (ページ17)

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「ありがとう。
でもAさん、どうしてここに？」

『...逃げてきちゃったから？』

「え！？」

階段を上りきったところでコナンを降ろした。問われた質問に首をかしげて答えれば、驚かれてしまった。そりゃそうだろう。
今まで裏からのサポートはあっても、
堂々と現場に乗り込んできた事は無かったから。

『冗談だよ。
この件が終われば組織にちゃーんと戻る』

『それより今は時間が無い。急ごう』

コナン「うん！」

向かうのは中心部
つまり、車軸が見える場所。

コナンを抱き抱えたまま走り、
時折柵から飛び降りて時間を短縮した。

コナン「！Aさん！あれって...！」

『全ての車軸の先に小さな箱か。コードが
消火栓ボックスに繋がってる。怪しいわね』

ボックスの中には起爆装置。

無闇に扉を開けない方が良いと判断し、
穴埋めテープ部分をかき分けて覗いた。

コナン「やっぱり...Aさん、
解体って出来る？」

『ごめん。私そっちは専門外なの。
零なら可能だと思うけど...』