公安エースの右腕 (ページ16)

今日:22 hit、昨日:2 hit、合計:44,842 hit

16 ページ16

キュラソーside

ベルモット「どうやら
記憶は戻っていたようね...」

キュラソー〈ええ〉

ベルモット「いつ戻ったの？あのメールの送り主は確かに貴方なんでしょうね？」

そのベルモットの言葉に、
一瞬だけ思案した。

思いあたる少年が1人。
目を閉じ、いつものトーンで返す。

〈あぁ、あのメール？もちろん私。
何か問題でも？〉

ベルモット「そう。ならいいわ。
もうすぐ迎えが行くから、
シンデレラは大人しく待ってなさい」

ベルモットside

通信を切り、視線をPCへと落とす。

これで、
3人の無実が完全に証明された事になる。
バーボンとバレンシアが逃げたのは、
無駄に殺されたくなかったから。

そう、結論付けた。

キュラソーside

観覧車の中で、
イルカのキーホルダーを見つめる。

色が塗られていない。
白は何にでもなれるもの。
それが、自分と重なる。

＂俺、姉ちゃんは白が似合うと思うぞ！＂
＂何故って...私の居場所はここしかないもの＂

ここにいれば、元いた場所に戻れるか...でも

私は決心した。

コナンside

あと1歩というところでキュラソーの観覧車乗車を止められなかった。奴らが何かしら仕掛けを施しているだろう。
そう思い、内部へと足を進めていた。

施設内にいるであろう赤井に連絡するも、
取り込み中なのか繋がらない。

焦りと重なり、手元のスマートフォンに意識が向かっていたせいで、階段から足を踏み外す。

『しまっ！』

そんなコナンの手を、掴んだ人物は。

「大丈夫？コナン君」

『その声...Aさん！？』

安否を気にしていたAさんだった。

受け取ったメールから予想はついていたが、無事な姿を確認し安堵した。