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都内のとある倉庫
両手を手錠で拘束された
バーボンとキールは、柱へと繋がれていた。
後ろにベルモット。
左右にウォッカとバレンシア。
正面には、銃を構えるジン。
ジン「どちらがノックなんだ。吐け」
バーボン「僕はノックじゃありませんし、
彼女がそうかは知りませんよ!」
目の前で繰り広げられる口論。
ベルモットも顔を歪めてはいた。
私はポーカーフェイスを維持しつつ、
頭をフル回転させていた。
どうする?間に合うと信じたい。
けれど、この状況で、私は無力同然ーー
なにもできることはない。
わたしは自分の恋人さえ、
守ることができない。
わたしの思考を現実に引き戻したのは、
一発の銃声だった。
キール「くっ!」
なに!?
バーボン「まだ容疑者段階の仲間を...!」
ジン「疑わしきは罰せよ、
それが俺のやり方だ」
隠し持っていた針金で手錠を外そうとしたキールの肩を、弾丸が貫いていた。
ジン「吐け。先に吐けばネズミの死に顔を拝ませてやる...」
バーボン「彼女がノックだと言えば、
自分もノックだと名乗り出るようなもの!
そんな人物を貴方が見逃すとは思えませんけどね!」
ジン「どうかな?俺はこう見えて優しいんだ...なぁ?バレンシア」
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作者名:ななみん | 作成日時:2020年12月17日 15時