純黒の悪夢 ページ2
「警察庁に潜入したらいーの??」
ジン「ああ..。目的はノックリストだ。
紛れ込んだネズミ共を一掃するためにな」
ポルシェ356Aの後部座席に乗り込んだバレンシア。
彼女の嫌そうな顔をバックミラー越しに捉えながら
ジンは口角をあげた。
ジン「RUMからの指示だ。実行するのはキュラソーだ。
お前は潜入ルートの確保とセキュリティ解除をすればいい。あとは完了後の回収。それだけだ。」
「うまく行くかわかんないよ?警察庁だし。」
ジン「できなくはないだろ。
失敗したら、わかるだろ?」
「ジンのいけずー」
要は、ハッキングして内部への案内。
合流して車で拾えという訳だ。
『(現場には堂々と行ける。
けど、ノックリストが…まずいよ。)』
今回の任務はとてつもなく厄介すぎる。
私たちノックが危なくなる。
よりによってキュラソーって…。
私がその任務のうちの1人に選ばれるということは、
もちろん信用されてるからっていうことだ。
でも、これでバレたら殺されるのは確か。
ノックリストが流出すれば、
世界中がパニックになりかねない。
それだけでなく、ただででさえ目をつけられている
バーボンとキールが危険すぎる。
そして、彼らが疑われるたびに助けたり
してきた自分の立場も。
妨害しなきゃ。組織側の人間としての立場から。
じゃなきゃ、守ってくれていたベルモットはともかく、
ジン、ラムに許されず私を殺してしまう。
まずは零に連絡を取ろう。
不安になりながら、目を伏せた。
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作者名:ななみん | 作成日時:2020年12月17日 15時