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『師範、ありがとうございます。でも、どうしたんですか?いつもならあのくらいの高さなら、何もしないでしょう?』
実「…」
『…師範?』
実「…昼間のおはぎの礼だァ。」
『?あぁそうですか、ありがとうございました??』
いまいちあの行動の意味はよくわからないが、お礼は言ったし、あの女の子が気になるし、納得することにした。
私は師範に降ろしてもらい、2人で蜜璃のところへ向かった。
女の子は蜜璃の腕の中でまだ眠っていた。
『蜜璃!その女の子、大丈夫だった?』
蜜「Aちゃんに不死川さん!ええ、多分すぐ目を覚ますわ。」
実「そうかァ。…ん?起きたんじゃねぇかァ?」
蜜「あら、本当ね。」
『大丈夫?わかる??』
私はまだぼんやりしてる女の子にゆっくり話しかけた。
意識がはっきりしていくと、その女の子は、顔を青くして、蜜璃にくっついた。少し震えている。
蜜「大丈夫よ〜。もう鬼はいないわ。」
「い、いや…怖い…怖い!!」
『大丈夫。大丈夫。何も怖くないよ。』
その女の子はゆっくり、顔を上げた。
と、その瞬間、叫び声を上げた。
「怖い人がいる!」
ん?怖い人?
そう言って、女の子が指を指した先には、、、、、、
師範がいた。
『ふふっ。ふふふ、大丈夫だよ。この人、顔は怖いし、口は悪いけど私たちの仲間だから。』
実「アァ!?」
『師範、また怖がられますよ?笑』
実「チッ、テメェ、あとで覚えとけよ。」(2回目)
『ほら、そんなこと言うから怖がられるんですよ。』(しのぶ風)
蜜璃も必死に笑い堪えてる。めっちゃぷるぷるして、私たちから顔逸らしてる。
蜜「あっ」
「きゃぁっ!」
不意に、師範がその女の子を抱き上げた。
その場でふわりと、何度か高く抱き上げた。
「うわぁっ!高い!高い!!お父さんのより高い!」
初めは何が起こったかわからないような顔をしていたけど、今は師範の高い高いを楽しんでいるようで、
きゃっきゃっと、はしゃいでいる。
実「そうかィ。よかったなァ。」
「うん!ごめんね、さっき、おじさんのこと怖いって言って。」
蜜「ブフッ」
『〜ッ!!おじさんって、、、いでっ』
おじさんという一言に、遂に蜜璃は吹き出してしまった。私はまだ堪えてたのに足踏まれた。痛い。理不尽。
実「ちゃんと言えて偉いなァ。もう気にするなァ。両親のとこ、帰るぞォ。」
「うん!」
女の子はもうすっかり笑顔だ。
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タコ(プロフ) - 三隣亡さん» ありがとうございます笑何か面白い酔っぱらい方無いかな〜と考えたらふと思い浮かんで書いちゃいました笑笑シリアス多めなので、たまにクスッと笑える所があれば、と思って、、、笑これからも頑張っていきます! (2020年11月12日 1時) (レス) id: 33d5abc94b (このIDを非表示/違反報告)
タコ(プロフ) - snowさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2020年11月12日 1時) (レス) id: 33d5abc94b (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - 不死川さん、酒めっちゃ飲んだはずやのにおはぎバク食いしてるのオモロイwwwこれからも頑張ってください! (2020年11月11日 0時) (レス) id: 458cbba993 (このIDを非表示/違反報告)
snow - タコさん» 更新待ってました!これからも応援してます!頑張ってください!! (2020年11月10日 21時) (レス) id: 6289ae6079 (このIDを非表示/違反報告)
タコ(プロフ) - snowさん» こんなにも暖かいコメントありがとうございます!最近あまりコメント無くて寂しかったのですが、snow様のおかげでまた自信を持てました!本当にありがとうございます!ご期待に添えるようこれからも努力して参りますので、今後ともよろしくお願いいたします。 (2020年11月8日 22時) (レス) id: 33d5abc94b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タコ | 作成日時:2020年9月22日 10時