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それからしばらくの間、私たちは鬼と鬼ごっこをしていた。

人一人担いでるのを感じさせない程の速さだ。

あまりの速さに女の子、気失ってるし。



実「…このまま鬼ごっこしてちゃあ埒があかねェ。一気に片をつけるぞォ。」


そう言った瞬間、師範が刀に手を掛けた。

稀血を使う気だ。



ーバシッ



実「テメェ、何しやがる。」




私は師範が刀を自分の腕に押し当てようとしたのをみて、師範に石を投げた。(ちょっと日頃の鬱憤も晴らしたかった)

石は師範にあたることなく、見事にキャッチされてしまったが、自傷は止められたようだ。



『私の前での自傷行為は許しません。鬼を倒すためでも、これは譲れません。しのぶからも言われてるんです。』



私は「しのぶ」と言うワードを強調して言った。



実「チッ、A、あとで覚えとけよ。」

『…』

実「…おい!甘露寺!!」

蜜「はい!」

実「俺の前の障害物を出来るだけ斬れェ。」

蜜「障害物…了解です!」



ーヒュッ!スパパン



蜜璃はその、私達よりも長い刀身を巧みに操って、師範と鬼の間の枝や木を薙ぎ払った。



実「よし…、A!あとはわかるな!?」

『!はい!!』



それから師範は蜜璃が作った最短距離で一気に間合いを詰め、鬼に斬りかかった。



ー風の呼吸、壱ノ型、塵旋風・削ぎ!!


鬼は空中に高く飛んでそれを避けた。



鬼「ふっ、遅いね。鬼狩りだろうと僕の速さには敵わない。」


実「はっ、それはどうだかなァ?」


鬼「はっ!避けられた癖に何言ってやがる。」








ー氷の呼吸、壱ノ型、氷面(ひも)斬り


鬼「っ!?」








そう、師範の攻撃が避けられるのは分かっていた。


私は先回りをして、鬼が何処に避けても確実に狩れるよう、準備していた。

私の攻撃は師範より速い。

しかも、今の技は最も基本の壱ノ型。

水の呼吸の水面斬りにとても近く、シンプルな分、私の速さが一番生かせる。




ただ、あんなに高く飛ぶとは思わなかったな。

女の子は、、、




あ、蜜璃がしっかり受け止めてくれてる。


よかった。

怪我も無さそうだ。









ガシッ








『は!?』









スタッ







『…え?(混乱)』



実「…」









女の子の無事を確認して、私も着地しようとした…


けれど、私は空中で師範に抱き抱えられ、そのまま着地した。


…確かに高かったけど、あれくらいなら余裕で着地できた。






『師範???』


実「アァ?」

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タコ(プロフ) - 三隣亡さん» ありがとうございます笑何か面白い酔っぱらい方無いかな〜と考えたらふと思い浮かんで書いちゃいました笑笑シリアス多めなので、たまにクスッと笑える所があれば、と思って、、、笑これからも頑張っていきます! (2020年11月12日 1時) (レス) id: 33d5abc94b (このIDを非表示/違反報告)
タコ(プロフ) - snowさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2020年11月12日 1時) (レス) id: 33d5abc94b (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - 不死川さん、酒めっちゃ飲んだはずやのにおはぎバク食いしてるのオモロイwwwこれからも頑張ってください! (2020年11月11日 0時) (レス) id: 458cbba993 (このIDを非表示/違反報告)
snow - タコさん» 更新待ってました!これからも応援してます!頑張ってください!! (2020年11月10日 21時) (レス) id: 6289ae6079 (このIDを非表示/違反報告)
タコ(プロフ) - snowさん» こんなにも暖かいコメントありがとうございます!最近あまりコメント無くて寂しかったのですが、snow様のおかげでまた自信を持てました!本当にありがとうございます!ご期待に添えるようこれからも努力して参りますので、今後ともよろしくお願いいたします。 (2020年11月8日 22時) (レス) id: 33d5abc94b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:タコ | 作成日時:2020年9月22日 10時

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