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「お館様。」
お「Aは、眠っているようだね。」
「はい。」
お「…発作のことはしのぶたちから聞いていたけど、私の想像など優に超えていた。Aは今までこんなにも苦しんでいたんだね。」
お館様は優しく、割れ物に触れるように、Aの頭をそっと撫でた。
お「…何もできない。私は、今日ほど自分の無力さを呪った日はない。………悔しいね。」
お館様は自嘲するように、乾いた笑みを浮かべた。
「そのようなことはございません。」
俺はすぐにそう言った。
お館様なくして、鬼殺隊は成り立たない。
鬼殺隊が無ければ、俺たちは鬼に仇なすことすら出来なかったんだ。
お「…ありがとう、義勇。」
お館様は俺に微笑んで、そう言ってくださった。
しかし、お館様の笑みは、やはり乾いていた。
俺には、その哀しい笑みをいつもの優しい笑みには変えられない。
きっとAなら、変えられただろう。
現に、俺たち柱も救われてきた。
それぞれ暗い過去を抱えた柱達を、ここまで明るくしたのは紛れもなくAだ。
暗い過去を聞き出す訳でもなく、無責任に同情する訳でもない。
ただ、俺たちを好きになってくれた。
ただ、普通に言葉をかけてくれた。
それだけで、返り血に塗れた俺たちがどれだけ救われたか。
お館様と俺の間には、重たい沈黙が流れたままだ。
やはり俺はAのようにはできない。
こんな時、気の利いた言葉の一つもかけられない。
…俺は、話題を変えた。
「お館様、くいな様達は、大丈夫ですか？」
我ながら、この重い空気の中、問うことではないということは、わかっている。
だが、ずっと引っかかっていた。
…Aも気にするだろうし、な。
Aは勝手口の外で倒れていた。
きっと、一人で耐えるつもりだったんだ。
お「うん。大丈夫だよ。」
大丈夫な訳が、ない。
「ですが、年若い御息女達には辛いものだったのではないか、と、、、」
お「…私たちのことは気にしなくていいんだよ。」
「いえ、そういう訳にはいきません…。何より、Aも、気にしていると思うので、、、」
Aの名を出すと、お館様の肩が少し揺れた。
お「今はあまねがついているから大丈夫だと思うよ。」
「そうですか。」
あまね様が共におられるなら、大丈夫か。
あまね様は元神職の方だ。
きっと御息女達の心のケアもしてくださるだろう。
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タコ(プロフ) - 三隣亡さん» ありがとうございます笑何か面白い酔っぱらい方無いかな〜と考えたらふと思い浮かんで書いちゃいました笑笑シリアス多めなので、たまにクスッと笑える所があれば、と思って、、、笑これからも頑張っていきます！ (2020年11月12日 1時) (
レス) id: 33d5abc94b (このIDを非表示/違反報告)
タコ(プロフ) - snowさん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年11月12日 1時) (レス) id: 33d5abc94b (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - 不死川さん、酒めっちゃ飲んだはずやのにおはぎバク食いしてるのオモロイwwwこれからも頑張ってください！ (2020年11月11日 0時) (レス) id: 458cbba993 (このIDを非表示/違反報告)
snow - タコさん» 更新待ってました！これからも応援してます！頑張ってください！！ (2020年11月10日 21時) (レス) id: 6289ae6079 (このIDを非表示/違反報告)
タコ(プロフ) - snowさん» こんなにも暖かいコメントありがとうございます！最近あまりコメント無くて寂しかったのですが、snow様のおかげでまた自信を持てました！本当にありがとうございます！ご期待に添えるようこれからも努力して参りますので、今後ともよろしくお願いいたします。 (2020年11月8日 22時) (レス) id: 33d5abc94b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タコ | 作成日時：2020年9月22日 10時
